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憑きものが落ちた顔 [時事ネタ]

 愛すれどTigers「連勝で最下位脱出も打線低調」を更新しました。

 祭りは終わった。いや、彼の言葉を借りると「いくさ」か。昨晩の彼の記者会見の表情を見ていると、こんなにさわやかな笑顔のできる男やったのかと驚かされてしまう。
 大阪府知事になってから彼が見せていた笑顔は、いずれも作りものやったということか。自分を大きく見せようと必死になっていたのか。
 よく「憑きものが落ちた」というけれど、昨晩の彼の表情はまさにそんな感じやったように思う。
 弱い自分を強く見せるための虚像を作り続けてきた7年間。私はその言動を新聞や雑誌、書籍などを中心に追い掛けてきた。私は「アンチ橋下」という名のファンになってしもうていたらしい。
 前回の参議院選で議席を伸ばせず、石原慎太郎に呑みこまれてしもうた時点で、彼について書くことを封じた。彼はもう終わったと思うたから。
 そんな彼の最後の大勝負が今回の「特別区設置住民投票」やったんやろう。何を急いでいたのか。自分の賞味期限切れを恐れたか。いや、虚勢を張り続けることの限界に来ていることを自覚していたんやないやろうか。そやから早く決着をつけたかった。
 昨晩の記者会見で彼の姿を見ていて気がついた。白髪がかなり目立つのだ。相当のストレスが彼を押しつぶそうとしていたんやないか。
 政治から身を引くというのは、いつもの思いつきではないんやろう。あの憑きものが落ちたような笑顔に嘘はないように感じた。府知事選からずっとウォッチングしてきたから、それがわかる。彼が虚勢を張っている時の笑顔は、目が笑うてなんだ。そやけど、今回の笑顔は心の底から嬉しそうやった。
 橋下徹君、お疲れさんでした。もう二度と虚勢を張らんならんようなことはしないでほしい。そして、まわりの人間はもう彼をかつぎ出すのはやめてあげよう。彼の虚勢の威を借りるんやなく、自分の力で「維新」なるものをやりとげる気概を見せてほしい。
 でも、たぶんそれは難しいことやろうなあ。

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