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根本陸夫伝 [読書全般]

 愛すれどTigers「マツダスタジアムでカープに連勝」を更新しました。

 昨夜からの雨がやまず、傘をさして出勤。昼ごろに上がる。お山の仕事部屋は多少湿気ていたけれど、室温は低く汗もほとんどかかず。快適に仕事を進める。ただし、今日は空き時間がほとんどなく、明日の授業準備を少しした程度であとは授業と会議。
 帰宅して録画した相撲中継を見る。稀勢の里は貴景勝に押しこまれながらもびくともせずねじ伏せる。御嶽海も危なげない相撲で連勝。栃ノ心も力強い相撲で連勝。横綱大関みんな勝つ。そうそう、こうやないとな。
 高橋安幸「根本陸夫伝 プロ野球のすべてを知っていた男」(集英社文庫)読了。単行本の刊行時からずっと文庫化を待ち望んでいた本。カープの監督として衣笠、山本浩、水谷、三村といった選手を鍛え上げ、初優勝の下地を作り、ライオンズの監督、管理部長ではトレード、ドラフトで大胆なチーム改造をして広岡監督、森監督の黄金時代を支え、ホークスの監督、球団取締役でも王監督の招聘、思い切ったドラフト戦略で最強軍団を作りあげた、人呼んで「球界の寝業師」、根本陸夫。著者は根本に関わりのある人々にインタビューをして、この多面的な人物の姿を浮かび上がらせる。誰もが根本の凄み、情熱、怪人ぶりを称賛する。ジャイアンツ人気に頼っていた球界地図を最終的には書きかえたという功績は大きい。ただ、読んでいて気になったのは称賛する人たちばかりなところ。例えば最終的に衝突した広岡監督などからも話を聞いてほしかったし、根本の暗黒面にももっと切りこんでほしかった。また、カープの監督をやめた後、ABCで解説をしていたんやけれど、その時代のエピソードはほとんどない。よく組んでいた植草アナにその時代のことを聞けば、欠落した部分が埋められたんやないかと思う。単行本未収録やった中学時代の友人や家族の証言が加わっているので、そこらあたりは文庫化されるのを待っててよかったかな。それにしても根本絶賛本みたいになっているのはやはりひっかかるなあ。それだけ料理しにくい人物やったということかな。

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