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賞金の使い道 [日常生活]

 今日から定期考査。相変わらずの自転車操業。明日行われるテストの解答用紙作成やら、先週に引き続きの奨学金業務やら。テスト監督のない方など休暇をとってはったりするけれど、そんな余裕はありゃせんぞ。
 奨学金というと、昨日の「M-1グランプリ」で優勝した霜降り明星のせいやが「賞金の使い道は」と聞かれて「奨学金を返せる」と言うてはったのが印象に残った。思わず口に出た言葉なんやろうけれど、若手のホープとはいえまだまだキャリアの浅いコンビだけに、奨学金の返済はけっこう重荷になっていたんやろうなあ。
 大学に行っても漫才師という道を選んだということは、就職した同級生たちよりはずっと収入は低かったやろうから、生活費に加えて奨学金の返済というのはきっときつかったに違いない。
 日本学生支援機構の貸与奨学金は、いわば自分の将来を担保にして借金をするわけやから、芸人の道を選んだからには売れっ子にならんと返還のあてはないわけで、これはかなりきつかったんやないかと推測するのです。
 あの「奨学金を返せる」という言葉、関心のない人にはギャグに聞こえたかもしれんけれど、私のようにここ数年密接にかかわっている者としては、ずんと重く響いたねえ。
 ああ、漫才コンクール番組を見てても仕事から離れられんとはなんと因果な。せっかくの笑いも一瞬冷めてしもうたよ。相方の粗品は「両親に恩返し」というようなことを言うてはったけれど、これも前任校で教え子が吉本の養成所に行ったりしているだけに、またまたずしりときたのでありました。
 生放送やからこそ、本音が口を突いて出るんやろうね。私は大学に入学した時に、SFサークルか落語研究会かどちらに入るか迷うたんですよ。もし落研に入っていたら、落語家を目指していたかもしれん。SFサークルに入ったことで、創作をしたり書評をしたりということになったわけやけれど、落語家を目指していたらどうなっていたやろうね。

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