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とんちんかん [読書全般]

 朝から例によってテレビを友とし、昼前に出発。今日は「たちよみの会」例会。
 古参会員Y氏が顔を出してくれたけれど、所用のため短時間で帰る。曰く「サンドイッチを食べるために来たみたい」。
 これまた例によって席の空くのを待つお客さんがいてて落ち着かず、散会予定時間の20分前くらいに出る。Y氏と会うために例会を続けているような感じになってきた。時間を短縮したりとか、ちょっと考えんとあかんかなあ。そやけど「丸善」に行って本屋をゆっくりぶらつく時間は今の私には貴重やし、例会をやめたらますます休日の引きこもりに拍車がかかりそうなんで、せっかく細々とでも続けているんやから、例会は続けていきたいなあ。
 「丸善」にまわり、文庫本や新書、マンガなどを買う。「モリアーティ紀元」「因業探偵」「テヅコミ」「乙嫁語り」などなど。相変わらず買う冊数と読むペースの差は開くばかり。帰路の車内では読書。帰宅後、妻と以前録画したアニメを見る。こちらも「デジタル積ん読」が多いので、時間を惜しむように見ているのです。
 霜島けい「とんちんかん あやかし同心捕物控」(光文社時代小説文庫)読了。のっぺらぼうの同心が活躍するシリーズの再開。以前は「廣済堂モノノケ文庫」から2冊出たところで文庫レーベルが消滅し、せっかく面白くなりそうなところで中断していたのが、光文社文庫で新たに立ち上げた「九十九字ふしぎ屋商い中」シリーズが好評やったとみえ、絶版になっていた2冊が復刊され、そしてついにシリーズ再開となったわけで、作者のファンとしては嬉しい限り。ただ、前作から間が空いていたせいか、のっぺら同心の利点を生かした活躍があまり見られなくなっているのは残念。べつに主人公がのっぺらぼうやなくても成立する話になっているんやなあ。江戸に売られてきた少女を見守るおせっかいなあやかしが登場する表題作と、のっぺら同心に人面瘡ができてしまう「憑き物」の2編を収録。もののけのおかしげな活躍ぶりと、そのもののけを当たり前のように受け入れるおおらかさは健在。次巻はもっとのっぺら同心ならではという活躍ぶりを期待したい。ちょっとばかり人情味が強くなっているから手触りが違うのかな。もうすこし毒があってもええと感じた。そやけど物語としてはようできているんで、もののけ好きな人にはお薦めしたい。

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