SSブログ

星系出雲の兵站―遠征―2 [SF]

 夜中にはばかりに起きるなどしたせいか睡眠が足りず、行きの電車で早くも生あくび。一日不調。なんとか最低限の仕事はこなせたかな。むろん定時で退散。帰宅後も少しだけ録画した番組を見ただけで、だらだら過ごす。今日は早めに就寝したいものです。
 林譲治「星系出雲の兵站―遠征―2」(ハヤカワ文庫JA)読了。ガイナスの集合知性とのコミュニケーションや、敷島星系の調査で大きな手掛かりを得るなど、少しずつガイナス人の謎が解けていく。そして再びガイナス人との間に戦端が開かれる。派手なアクションはないけれど、新発見を地道に繰り返していくうちに少しずつ着実に謎が解けていく。ミステリでいえば、クロフツの粘り強い証拠固めで進行するのと少し似ているかもしれんな。そう思って読むと、林さん独特の細かな説明がそのままストーリー進行の役割を果たしているのだということに気づかされる。本巻ではなんとガイナス人の墓所が発見されたり、食料品の残骸が見つかったりとかなり手がかりが増えてきて、それが楽しくなってくる。物語が着実に動いていると実感させられる巻やった。それにしても林さんのこの粘り強くじっくりと物語を進行させていくていねいさには毎度のことながら感心する。かなり持久力があるんやなあと感じた次第。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ: