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中曽根康弘の死 [追悼]

 今日は午後から弁天町まで出張。人権教育の研修に行く。水平社博物館の館長の話をきく。在特会のヘイトスピーチに対する警察の対応の話が一番興味深かった。在特会が街宣を行うという届け出を受け付けた警察が博物館に警備に来たんやそうやけれど、「どんなことを言われても我慢してください。相手はそちらが怒って手を出してくるのを待っているのですから」と言われたという。延々続く罵倒をきかされるのは苦痛以外のなにものでもなく、名誉棄損で訴えて勝訴したけれど、実害がどれくらいあったかを計る指標がないので、賠償金は要求額より一ケタ下がったという。精神的な損害を計る物差しなんかないもんな。
 帰宅後、新聞で元総理大臣中曽根康弘さんの訃報 に接する。享年101。総理大臣の死亡年齢で100歳を超えたのは他には東久爾宮稔彦さんだけなんやそうな。テレビのニュースで映像を見たら、100歳近くなってても枯れたところがなくまだなんか生臭い感じを漂わせているのに驚いた。「政界風見鶏」の異名をもつ根っからの政治家でしたなあ。実は「SFマガジン」創刊号に科学技術庁長官として祝辞を寄せているのですね。どんだけSFのことを理解していたか知らんけれど、おそらくSF専門誌に寄稿(?)した唯一の政治家として後世に名を残すであろう。
 それにしても総理時代の映像を見ていたら、在位期間最長しか誇るものがない現職総理と比べても貫録が違う。私はあまり好きなタイプの政治家やなかったけれど、こうやって見たら、昭和の宰相はほとんどがそれらしい貫録を備えていたんやなあ。

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