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シモーネ・ヤングの第九 [音楽]

 朝起きると、昨夜録画した「プロ野球 戦力外通告の男たち」を見る。毎年恒例のこの番組も、演出がパターン化してしもうているので、戦力外通告された選手の辛さなどが心に迫ってこないように思うなあ。もっとどろどろしたものがあるやろうに。
 あとはアニメ「バビロン」などを見てからもう一度寝る。昼ごろ起きて昼食を取り、パソコンを立ち上げかきものを少々。
 MBS「上方漫才トラディショナル」を見る。36組の漫才師が次々と出演。M-1王者のミルクボーイはM-1最終決戦と同じネタをしていたけれど、疲れているせいかただネタをなぞっているだけみたいな感じで今ひとつ。ベテラン漫才師の芸はすごい。ネタはそれほどでもなくてもテンポと間で笑わせる。特に大笑いしたのは矢野・兵動の満員電車ネタ。ルミナリエを見に行くために大阪駅から電車に乗ったら、満員で降りられんおっんが「おろしてくれ」と叫ぶけれど降りられんというよくある風景を兵動が描写すると腹がよじれて涙が出るほど笑わされた。最近ここまで漫才で笑うた事はなかったんやないかなあ。4時間にわたる漫才で詰まった番組を見てすっかり疲れてしもうた。
 妻とそのままテレビを見てたらNHKの紅白歌合戦が始まった。そのまましばらくだらだらと見る。8時になるとデッキが動き出して、これまた大晦日恒例のNHK交響楽団の「第九」が始まる。今年の指揮者はシモーネ・ヤング。彼女の指揮するのを聴くのは初めて。途中、年越しそばを食べたりという聴き方になったけれど。とにかく一音一音が凝縮されたような演奏。強弱やテンポの変動がはっきりしていてメリハリがある。第一楽章冒頭から緊迫感のある演奏で、ここまで厳しい第九はなかなか聴かれませんねえ。終楽章も身じろぎもせず聴いていた。フルトヴェングラーほどではないけれど、なだれこむようなコーダが終わったら、ふうっと大きく息を吐いたくらい。しかしN響というのはすごいオケやなあ。昨年のヤノフスキのようにあっさりした演奏をしてみたり、一昨年のエッシェンバッハのように消化不良の演奏をしてみたり、その前の年のブロムシュテットでは堂々たる名演をしてみたり。指揮者の要求するものをここまでそのまま表現してしまえるオケというのはそうそうないよ。というわけで、今年は緊迫感あふれる第九に対して、お祭り気分のテレ東のジルヴェスター・コンサートでバランスを取ることにしよう。
 というわけで、今年も暮れようとしております。この一年も、おつきあいいただきありがとうございました。来年も両親の状態とか心配ごとは続きますが、毎日の更新は続けていきたいと思うてますので、よろしくお付き合いいただければありがたいです。
 では、よいお年をお迎えください。

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鳥谷敬の覚悟 [プロ野球]

 昨夜半から降雨。夜中、冷えたのか鼻づまりがひどく息ができなくなり、鼻ポンプを途中で外して寝る。目覚めてベランダに出たら、雨はまだ降っていた。鼻水だけやなく痰もからむので浅田飴をなめる。
 朝から昨夜録画した深夜アニメを見るけれど、ほんまに本数が少なくなっていて、また明日以降のテレビ番組の録画予約をしていると、アニメはほとんどなく、年末年始やということを実感させられる。そんなところで実感してどうするんですか。昼ごろまで寝直し、起きて昼食。食後、出かける。雨はあがっていて、湿度が高くダウンのコートやと汗ばむくらい。体温調節が難しい。
 地下鉄で梅田に出て、阪神百貨店の地下で正月の手土産を買う。例年はお菓子なんやけれど、今年からおかずになるものに変えることにした。両親とも糖尿なんで、甘いものを持っていくわけにはいかんのです。縁起もので昆布巻きを買う。私の妹たちや妻の兄たちには昆布の佃煮のセットにする。また、これも恒例の中古レコード・CD市に寄り、以前から探していたシューリヒトやモントゥー、セルといった往年の巨匠のCDを見つけたので購入。人混みがすごいので、すぐに地下鉄で帰る。
 帰宅後、録画しておいた相撲番組やカンテレ「こやぶるスポーツ」を見る。「こやぶるスポーツ」のゲストは、タイガースを退団して現時点では去就未定の鳥谷敬内野手。

 司会の小藪千豊さんが「どこからも声がかからなかったらどうするんですか」という質問に、「その時は辞めます」とはっきりと答えていた。もう覚悟を決めてるんかなあ。サンスポのサイトで“鬼筆”こと植村記者が「この時期はもう編成作業はほとんど終わっていて、さらに新入団の発表があるとしたら外国人選手ぐらい」という主旨のことを書いてはったけれど、それは鳥谷選手もわかっているやろう。それ以外やとトレードがあるくらいか。実際、トライアウトを受けてどこからもオファーのなかった選手たちが次々と引退を表明して、新しいポストについていたりする。鳥谷クラスの選手やったら、必要とする球団はもうどこか手をあげているはず。それがないということは、声をかけてくる球団は現状ではもうないということやろう。
 まだ引退宣言はせんと思う。来シーズンの途中までは、待つかもしれん。序盤に故障者が続出して選手が足らんようになったチームからのオファーという可能性はないわけやないからね。その可能性は決して高くないと思うけれど。
 つまり、鳥谷選手の心中を推察するに、これだけはっきり「辞めます」といい切った以上、来年のキャンプインあたりでどこからも声がかからなんだら引退する覚悟はできているということなんやろう。
 ファンとしては、来季も現役でいる鳥谷選手のプレーを見たいと思う反面、最後は「タイガースの鳥谷」で終わってほしいという気持ちもある。「条件はつけてない」というから、例えばジャイアンツから声がかかればジャイアンツのユニフォームを着るということもあり得る。そんな姿は見たくないなあというのが本音です。ここらあたりのファン心理というのはもう理屈やないですね。
 夜は夕食後、録画してあった「なつぞら」のスピンオフドラマを見る。うーむ。おまけとしても、もう少していねいに作ってほしかったなあ。

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貴景勝と炎鵬 [大相撲]

 年の瀬であっても、放送している深夜アニメを録画し、朝起きて見るのでありました。続々最終回。そしてほとんどがやっぱり来年4月から続きがある。なんやすきっとせんのですねえ。日曜朝の定番である「ライダー」「戦隊」などはお休み。
 昼前に外出。父が今日の朝に退院したので、見舞いをかねて日帰り帰省。お正月用の買い物に行く予定があるので、必要なものがあるかどうか確認したりして、あとはだらだらとテレビを見て過ごす。病院の見舞いやとこのだらだらはないから、時刻を確かめながらすっと帰れるんやけれど、実家ではそうもいかず。妹が買い物に行ったので、帰って来るまで留守番みたいな感じでぼーっと座ってた。まあ、こうやっていっしょの部屋にいてるのも親孝行やと思うことにしとこう。
 夕刻、帰路につく。帰宅して妻と録画したアニメなどを見てから夕食。食後も録画した番組を見て過ごした。日帰り帰省とはいえ、そこそこ時間はかかるので、疲れた。
 NHKの年末恒例「大相撲この一年」を見る。北の富士さん、舞の海さん、藤井アナウンサーというおなじみの顔触れに、今年は好角家のゲストは呼ばず、大関貴景勝関と幕内炎鵬関が出演。座敷を模したセットでこの一年を振り返る。貴景勝関に舞の海さんが「前みつを取ることを覚えたら」と提案すると、北の富士さんが「よけいなことは言わない」と止めたり、炎鵬関に「とったりをしたら」と貴景勝戦の作戦を舞の海さんが伝授すると、藤井アナが「それはもう使えませんね」とつっこんでみたり、和気あいあいで楽しい番組になった。やはり若手のホープが新年に向けての決意を語ったりしているのを見たら、とても楽しみになってくる。北の富士さんも舞の海さんも「近い将来、貴景勝と朝乃山が東西の横綱として番付に載るだろう」と意見が一致。そうやないとおもしろくない。押し相撲の貴景勝と四つ相撲の朝乃山が死力を尽くして相手の得意手を封じ、優勝を争う一番を取るという姿が今から楽しみでありますね。御嶽海関もがんばれよ。

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はじめての三国志 [読書全般]

 朝は昨夜録画したアニメを見たりしながら朝食。次々と最終回、なのに話は終わってへん。で、「第二シーズン制作決定!」となる。まあ間を置いてちゃんとしたものを作ってくれたらそれでええわけですけれど、結局配信とかで視聴された回数が少なかったら打ち切られてたんやろうなあと、ちょっと複雑な気持ちになる。
 アニメを見終えてから、年賀状の宛名書き。昼食前までに一気に書いてしまう。去年の年賀状を見ながら書いているので、長らくご無沙汰している方への添え書きは1年越しの文通みたいになるのです。
 疲れて少し居眠り。起きて着替えて、近くの郵便局のポストに投函。本局なんで、これでおそらくはほとんど元日に間に合うことでしょう。帰宅してからしっかり午睡。夕刻起きてきて読書。年賀状を出せたのでほっとしているかな。夜は夕食後、本を読んでしまい、それからパソコンに向かう。午前は年賀状、午後は休養とはっきり分かれた年の瀬であります。
 渡邉義浩「はじめての三国志 時代の変革者・曹操から読みとく」(ちくまプリマー新書)読了。曹操の陵墓から発掘された出土品が全国巡回で展示されているのに合わせての出版やそうやけれど、内容は急ごしらえのものやない。これから三国志を読もうという中高生向きに曹操がいかに革新的なリーダーやったかを、史書「三国志」の記述をもとに、時代を追いながら解説していく。これははじめて三国志を読もうとする人よりも、「三国志演義」で刷りこまれた悪役曹操のイメージを払拭させるために書かれたものという感じやね。おそらく「三国志演義」をもとにしたものを読む前に本書を読んだら、その印象の違いに驚くに違いない。そやから書名も「初めての三国志」なんて入門書みたいなタイトルではなく、「曹操 時代の変革者」とした方がよかったんやないかな。もっとも、若い人に手に取ってもらうためにはそんなタイトルではあかんという判断があってのことやろうけれど。曹操の理想は曹丕には受け継がれず、魏を滅ぼした晋は漢の時代に政体を逆戻りさせ、結局隋唐の時代まで、曹操の考えていた政体は実現しなかったということになると著者は書くけれど、それならば曹操は時代の変革者やなく先駆者と言うべきなんやないかと思う。そんなことはともかく、まずは小説版三国志をちゃんと読んでから(漫画でもよし)本書を読んだ方が、深く面白く読めると思うた次第。

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銀の仮面 [読書全般]

 朝からぱらぱらと降ったりやんだり。それもしっかりした雨やなく、傘なしでもなんとかなるような小降りやったりする。湿度が高いせいか、気温よりも体感温度は低く感じる。
 お山の学校に出勤し、朝一番で奨学金の書類未提出生徒の携帯に電話する。どうやらまだ書類は揃うてへんらしい。保護者に折り返し電話してもらうことになった。待つ間に文書作成や、来年一月の出張届のネット入力など細々とした仕事をする。しばらくしたら保護者より電話がくる。直接支援機構の下請け業者に問い合わせたとのことで、なんでも年を越しての提出でもええとか言われたらしい。
 公式には提出締め切りは12月中旬。提出が遅れる場合はFAXでいちいち届け出んならん。そういう手間を学校にかけさせておいて、保護者からの直接の問い合わせには越年可能やて。なんじゃそら。どちらにしても学校経由やと提出がその分遅れてしまうから、直接業者に郵送していただくように伝える。とにかくこれでその生徒が書類を持参してこないことははっきりした。
 また、来年度の情報リテラシー講演会の講師の方から了解したというメールも届き、これで安心して御用納めとなった。時間休を取り、昼過ぎに退出。明日から冬休みです。帰路、駅前の家族経営の本屋さんに寄って雑誌と甥へのお年玉用に図書カードを購入。帰宅して少し午睡。
 夕刻起きてきて読書。夜はサンテレビ「熱血! タイガース党」を見て過ごす。今週のゲストは近本外野手。福本豊さんからいろいろとレクチャーを受け、コマーシャルの時間が終わり本番が始まっていても福本さんが近本選手に手取り足取り指導。近本選手はほんまに貪欲に食らいついていく。これならば「2年目のジンクス」は心配なさそうですね。
 ヒュー・ウォルポール/倉阪鬼一郎・編訳「銀の仮面」(創元推理文庫)読了。国書刊行会から出ていたものの文庫化。しかも新たに2編短編を新訳で収録というお徳用でございます。表題作は乱歩編「世界短編傑作集」に収録されていて、それが非常に面白かったので、他の作品も読んでみたかった。それだけにこの文庫化は嬉しい。いわゆる「奇妙な味」の短編が13編収録されている。倉阪さんがバランス良く選んだ日本独自の短編集。表題作は、高齢の独身女性が道で出会った空腹の若者をついうっかり助けてしまい、気がつけばその若者は我が物顔で彼女の家に出入りするようになり、やがて若者の妻、親戚なども入りこんできて……という善意からしたことが日常を破壊していく傑作。他の作品も、どちらかというと善良な人物がその善良さゆえにひどい目にあうというものが多く、それもいろいろとバリエーションがあり、いずれも口に苦く後味も悪い。そやのに次を読まずにはいられん。サイコ・ホラーの一言で片づけられん独特の気持ち悪さがある。気がついたら日常から非日常へと迷いこまされてしまい、動きが取れなくなるような作品というてええのかな。何ともいえん味わいで、こういうものを一度書いてみたいけれど、とてもこうは書かれんやろうなあ。小説に爽快感を求める方にはお薦めしませんが、そうでない方はぜひご一読を。いやあ、この気色悪さ、くせになるなあ。

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待ち人来たらず [日常生活]

 朝から降ったりやんだり。浅田飴をなめる。しゃれやなく、風邪ひきでのどの調子が今ひとつよくないのです。鼻がつまって口で息をするからよけいのどに悪いので、トローチがなくなったため、ドラッグストアで買うたのです。そやから朝からずっと好天でも浅田飴はなめてます。
 奨学金関係の書類が未提出の生徒はあと一人。明日までには持ってくるという約束なのでひたすら待つけれど、待ち人来たらず。急ぎの仕事はないので、その生徒のために出勤しているようなものなんですけどねえ。雨が小やみになっているすきを狙い、お山の学校近くの銀行に行き、親睦会の通帳記入をしにいったりする。そう、親睦会会計のお仕事もあるのです。ATMは意外にすいていた。ついでに私用で郵便局に。年賀はがきを購入。こちらのATMは列をなしていた。まあ銀行と違うて一台しかないというのもあるからね。
 ぼちぼちと片づけておきたい仕事をしながらひたすら生徒を待つけれど、結局来ない。いよいよタイムリミットは1日だけ。明日は朝一番でその生徒に電話して書類が整うあてはあるのかどうか、来られんのやったら、直接自分で郵送して年内につくようにしなさいと指示を出すつもり。来ないとわかったら午後から休みを取って早退しよう。
 定時に帰宅。妻とあるアニメについていろいろと話す。年の瀬に呑気な夫婦であります。あとは読書を少し。
 さて、年賀状の印刷もすんだことやし、明日は生徒を待ちながら宛名書き、なんてわけにはいかんよね。ほんまは全員分郵送がすんでいて、明日は休んで宛名書き、くらいのつもりやったんやけどねえ。なかなか思うようにはいかんものです。

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大塩平八郎の逆襲 [読書全般]

 朝イチに生徒が奨学金関係の書類を持ってきた。まだあと一人持ってきてへん生徒がいてるけれど金曜まで待ってても来なんだら遅うなるんで、とりあえず郵送。できることは少しでも早めにやっとかんと。パソコンに向かい、事務作業に専念。午後は転入者の合格判定会議に出席。あとは仕事部屋の掃除……と思うてたけれど、ゴミ捨てを少々とかなりの低速モード。もっとも不要な書類がかなりたまってるから、けっこう量はあるのです。定時に退出。
 帰宅してアニメを見たり本を読んだりして過ごす。夕食後は年賀状の図案作成。叩き台を作り、妻にチェックしてもらい、修正して図案は完成。ことデザインに関しては、私は高校時代のクラブで少しかじった程度で、美術系の妻に見てもらわんと不細工なレイアウトになってしまう。大学時代の同人誌の編集では内容もちろんデザインにもかなり気を使うて「見て美しく、読んで面白く、役に立つ」ファンジン作成を目指していたのを思い出します。明日あたりから印刷にかからねば。
 田中啓文「大塩平八郎の逆襲 浮世奉行と三悪人」(集英社文庫)読了。シリーズ完結編。横町奉行の雀丸と、彼を支える三すくみがそれぞれ災厄にあう。それぞればらばらに見えた事件の陰には16年前に反乱をおこして亡くなった大塩平八郎の信奉者たちがかかわっていることが少しずつ明らかになっていく。そして幕府転覆をねらう一派の計画を阻止するために、雀丸たちは駿府へ向かう。その時、江戸に向かう米国のペリー艦隊が現れて……。
 前巻に引き続き歴史上の人物が登場。時代小説で歴史上の人物がからむと、どうしても史実との整合性をちゃんとせんといかんから、歴史小説にシフトしてしまうことになるんやけれど、そこらあたり、虚実ないまぜにし、なおかつミステリーの要素もきっちりと入れるという完結編にふさわしい手のこんだものになっている。巻末に記載された参考資料を見ると、田中さんがどれだけ史実をしっかりと消化した上で物語を構成しているかがよくわかる。義人として知られる大塩平八郎の偶像を新たな視点から見直したりもしていて、非常に興味深い。シリーズ当初は登場人物のからみ方に苦労してた感があったけれど、ここまで来ると田中さんも登場人物を自在に動かしている。もう少し続いてほしくもあるけれど、おそらく計画通りに完結させたんやろうなあ。次のシリーズはどんな感じのものになるのか。あるいはきちっと完結してへん「鍋奉行」シリーズを完結させるのか。田中さんのことやから、また凝った設定のものを出してくるんやろなあと、シリーズ完結を惜しみつつも次作に期待してもいるのでありますよ。

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フランス語の「魔法使いの嫁」 [季節ネタ]

 年末最後の授業日。2時間だけ授業をし、3時間目は全校集会という名の終業式。各教室では通知表を担任が生徒たちに手渡ししている。私はひとコマだけ授業をし、あとは事務作業など。来年度に向け、リテラシー講演会の講師依頼のメールを送ったり、年明けに1年生向けに行う奨学金説明会のプリントを作成したり。今日、生徒が奨学金関係の書類を持ってくると約束していたので、仕事部屋を極力はなれず仕事をしていたんやけれど、待てども待てども来ない。一度帰宅して取りに帰った可能性もあるので、夕刻まで粘って待っていたけれど、これは約束を忘れたかと、担任の先生にお願いして連絡を取ってもらう。いろいろあってやっとつかまり、あれこれあって明日持ってくることになった。いろいろとあれこれは守秘義務のため書けませんが。東京の学生支援機構の下請け業者に電話したり、ばたばたしました。まさか帰る間際にこんなに慌ただしくなるとは思うてなんだ。とにもかくにも明日には持ってきてくれることがはっきりしたんで、ほっとして定時に退出。
 帰路、最寄駅前のケーキ屋でケーキを買う。そう、今日はクリスマス・イヴ。今年はあちこちからクリスマスソングが聞こえてくるわけでなく、サンタ姿の売り子が街をうろうろしているわけでもなく、クリスマス気分になってなかったけれど、さすがに今日は弁当屋の店先で鶏腿を売っていたり、コンビニの店先でアルバイトがケーキを売っていたりしている。帰宅し、オラトリオやミサ曲の収録されているクリスマス用のオムニバスCDを聴きながら、鶏料理の夕食。食後は買うてきたケーキをいただきながら妻とプレゼント交換。妻からはコミックの島田虎之介「ロボ・サピエンス前史 上・下」(講談社モーニングKC)をいただく。おおSF漫画。ゆっくりじっくり読むことにしよう。私からはフランスからの逆輸入DVDでアニメ「魔法使いの嫁」のBOXなどを贈る。DVDには特典として第3話の絵コンテを冊子にしてつけている。中身はむろん日本語。フランス人のマニアは日本語が読めなくても絵コンテならばわかるのでしょう。妻はさっそくフランス語版でその第3話を見ている。逆輸入のアニメDVDやBDはいくつか家にあるんやけれど(私が妻に贈ったものばかりなんですけれどね)、吹き替えの声優の選び方が違うたりしてておもしろいねえ。
 というわけで、またも漫画とアニメのプレゼント交換ということを今年もやったのでありました。50代後半やからというて演歌を聴いたり歌うたりするわけやないのです。クラシックとアニソンを聴いたりしておるのです。長いことカラオケには行ってへんけれど、若い人が知らん歌を歌うても、おっちゃんはアニソンを歌うぞ、きっと。
 さて、明日は会議がまだあったりするけれど、それよりも生徒待ちです。ちゃんと持ってきてくれと聖夜に願うのでした。それもなんだかなあ、でありますけれど。

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銀河帝国は必要か? [読書全般]

 例に寄って月曜の朝から中世ヨーロッパの野蛮人の行状をアニメで見たり、アフリカの生き物たちが社畜になって働くアニメを見たり。
 午前中は授業はひとコマだけ。休憩時間に生徒たちが昨日の「M-1グランプリ」の話をしたりしているけれど、いきなりそこに口をはさんだりしたら驚きよるやろうなあ。午後からは会議。奨学金の説明会を1年の生徒と保護者に年明けにすることになったので、学年主任との打ち合わせをしたりする。定時に退散。
 帰宅後、妻と高校生の女の子たちがビームライフル競技をするアニメを見たりして過ごす。年の瀬が近づいているとは思われん呑気な平日であります。
 稲葉振一郎「銀河帝国は必要か? ロボットと人類の未来」(ちくまプリマー新書)読了。人工知能やロボットと宇宙開発の可能性を、アシモフがロボットSFとファウンデーション・シリーズで描きだした未来図をもとに検討していく。アシモフたちが想像したロボットと、実際のAIとの違いを、ネット接続の有無で区別し、宇宙開発の限界を通信のタイムラグで説明する。そして未来のAIと人類のあり方を、アシモフの作品を解析することによって明らかにしようとしていく。中高生向けの新書やけれど、内容はよほどSFが好きか科学にくわしい人やないとついていかれへんやろうな。いや、大人でもなかなか難しい高度な内容です。
 著者は社会哲学の専門家で、ここでは宇宙に進出した人間の行動規範となる「宇宙倫理学」を提唱する。そこでは高度に発達したAIも人間扱いすべきなのかどうかという問題提起がなされる。古典的な名作から最近の作品も例示してSF作家が現実の科学の進み方に合わせ、宇宙の描き方も変化してきたことを示したりもするので、そこらあたりはわかりやすい。とはいえやはりかなり歯ごたえのある本なので、中高生向けの新書やという意識は捨てて読んだ方がよい一冊でありました。

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M-1グランプリ2019 [演芸]

 平日並みの時刻に起きてしまう。休みの日くらいゆっくり朝寝しろよ。とはいえ生活のリズムというのは一度できてしまうとなかなか変えられんものです。というわけで昨夜録画した深夜アニメから日曜朝の定番番組を見て、パソコンを立ち上げてかきものを少し。昼食後は午睡。疲れがたまっているのは確かで、夕刻まで午睡。
 夜はほぼリアルタイムで「M-1グランプリ2019」を見る。今年の上沼審査員はかなり甘口。とはいえ和牛に対してはかなり厳しい言葉を投げかけていた。確かに連続準優勝のコンビが決勝に残れなんで敗者復活というポジションでの決勝進出となったことや、何がなんでも優勝したいというようなハングリーさが見られなんだなあとは思うので、上沼審査員の言葉に納得はいった。ちょっときつすぎるかなあとは思うたけれど、期待の裏返しということやろうね。
 で、最終決勝に残ったのはミルクボーイかまいたちぺこぱの3組。実力からいうとかまいたちが順当なところやけれど、必ずしも実力通りに行かんのがこのコンテストの怖さ。その会場の空気をいかに自分のものにしたかというこの一点で優勝が決まる。今年はそれをつかんだんがミルクボーイやったということ。決勝と最終決勝に同じパターンのネタを持っていきながら、ただ単にコーンフレークとモナカを変えただけやなく、ネタのひねり具合を変えたのがうまかった。間の取り方やコンビのコントラストもええ感じで、こういうコンビが一気に頂点に立つのは嬉しい。かまいたちは決勝2位、最終決勝も2位。完成されている笑いはM-1では不利、なのかな。ミルクボーイとどちらが優勝してもおかしくなかった。ダークホースとなったぺこぱは予想外の健闘。キャリアも長く、いろいろと形を模索して今回の形に落ち着いたみたいやけれど、ネタの途中で「まだ迷ってる」と本音を垣間見せたのが効いたなあ。
 最後に4位に落ちてしもうた和牛は、ネタに新味がなかったけれど話芸は完成されているなあと。ただ、余裕があり過ぎてM-1に必要な「勢い」がなくなってしもうている。気にいったのはなんちゃって狂言風漫才のすえひろがりず。なんでもかんでも時代がかったものに変換してしまうネタはツボにハマったらなんともおかしい。オズワルドはいかにも東京漫才というすっきりしたもので好感がもてた。インディアンズ見取り図はパターンができあがって安定した笑いはとれる感じ。逆にからし蓮根は粗削りで未完成ながら勢いが確かにあった。ボケの天然ぶりとつっこみの強さで、来年には期待できるんやないか。ニューヨークの歌ネタは銀シャリの変形という感じなので、あれくらい話芸がないと厳しいか。ただ、冨澤審査員が「今年は最高に面白かった」というように、なんでこのコンビが勝ち残ったかと首をかしげるようなのが混ざってなんだ。例年1組は何か笑いを勘違いしているようなコンビが混じってるものなんやけれど。そしてバラエティに富んでいたのも今年の特徴かな。新しい笑いがどんどん出てきているという新鮮さのある大会でした。

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