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夏の甲子園は無理か [時事ネタ]

 どうしても水曜日は週の折り返しで非常にしんどくなる。今日も午前中はなんとかもったけれど、午後はぐったり。放課後の会議にはなんとかもたせたけれどね。定時より少し遅れて退出したけれど、いつもの電車には間に合う。
 帰宅後、妻とたまっている録画を何本か見る。それだけで疲れてしもうた。
 ネットニュースを見ていたら、ハギューダ文科相が国会で「アスリートファーストの観点で言えば、甲子園での夏の大会は無理だと思う」と述べたという。発言の趣旨としては「健康管理が一番大切な視点」ということで、正論ではあると思うけれど、例に寄っていらん一言を付け加えたのですね。「特定の大会がクローズアップされ、ステータスを持ってしまった。本当は秋の国体が、最後の頂点を極める大会ではないか」と。
 いやその特定の大会がクローズアップされるのは当然で、100年の歴史があるんやからね。大臣が生まれる前からもうステータスやったんやから。秋の国体で各県から1校ずつ代表を出して2週間野球をやらせるなんて到底無理やろうし、だいたい秋の国体に出場するのは夏の甲子園で上位に残ったチームなんやから、位置づけとしては夏の甲子園は国体の予選みたいなもんですよね。
 ただ、甲子園球場という場所が、高校野球における「聖地」になっている以上、夏の甲子園は無理とか大臣が言うても大会はなくならへんと思うよ。もっとも筒香選手のように「甲子園に行きたいのは選手ではなく監督たち大人ではないか」というような問題提起はあってもええとは思うけれど。
 さらにまずかったのは大臣の事務所があとから「甲子園自体を否定する意図はない」と言い訳してるところですね。大臣の問題提起は、それはそれとして意義があると思うのに、まるで失言を糊塗するようにみえる説明をしたらせっかくの正論が台無しやないですか。
 大臣の持論は持論として、ちゃんと高野連や朝日新聞社が受け止めて検討すればええのと違うかな。せっかく「身の丈」発言を帳消しにするようなしっかりしたことを言うてはるのに、腰砕けになってどうするんや。
 それはそれとして「甲子園」という言葉は「高校日本一」を意味する言葉として定着している。「まんが甲子園」なんて高知県でやってるのにね。それだけ「甲子園」という言葉はたんなる球場の名前や一大会の名前を超えた重みをもつものなんやということだけは大臣の頭にはなかったんやろうね。

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