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星の王子さま(内藤濯・訳) [読書全般]

 早朝、目覚める。夜、冷えたのか、はばかりに行きとうてたまらんようになったのです。で、そのまま起きてBDに録画した番組をダビングしたり、昨夜録画した深夜アニメをひたすら見たり。朝食後は「仮面ライダーセイバー」「キラメイジャー」などを見てから、まだ見てないドラマを何本か見る。昼食時に持見る。昼食後も見る。疲れた。切りのいいところで見るのをやめて、午睡。夕刻起きてきて、妻といっしょにまた録画したアニメを見る。どんだけテレビが好きやねん。
 夕食後はさすがにテレビはやめて、手近にあった本を手にとる。読了後、パソコンに向かう。ほんまに休みっぱなしの日曜日でありますね。
 サン=テグジュペリ/内藤濯・訳「星の王子さま」(岩波文庫)読了。何度目になるかわからんけれど、時々こうして手に取るのです。ただ、これまでは中学生のころに買うた岩波少年文庫版で読んでいたんやけれど、今回は岩波文庫版。挿絵が少年文庫版はすべてモノクロやったけれど、文庫版はハードカバーと同じくカラーも含むものやったのと、訳者の内藤濯さんの御子息である内藤初穂さんの解説つきということで買い直したのです。そして、あと数社、版権切れで訳せるようになったために各文庫で新訳で出たものも購入し、訳文も読み比べようと思い、何冊か購入してそのままにしていたのです。
 まずは読み慣れたものから。独特の文体で、本作が多くの読者を得たのも、この文体の発する魅力に引き付けられたんやないかと思うている。解説によると思い切った意訳もしてはるそうなので、そこらあたりは他の人の訳文と読み比べてみよう。もっとも大きいのは「星の王子さま」というタイトルで、「小さな王子」という原題を思い切ってこう訳した内藤氏の言葉に対する独特のセンスに今さらながら驚かされる。言いまわしなど、現在では使われなくなったものもあり、かえって今読むと新鮮やったりもする。帯に「歴史的名訳」と大きく書かれているのは、新訳文庫に対する岩波書店のプライドであるか。
 内容については特に触れない。読むたびに切なくなったの、優しくなったり、悲しくなったりとこれほどシンプルなのに読むこちらの状態で与えてくれるものが違う本はそうないように思う。今回は、疲れた心に沁み入ってくる感じかな。

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