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羹に懲りて膾を吹く [時事ネタ]

 防衛大臣久間章生さん。あなた、こんなこと言うてるんですね。以下、新聞記事より要旨を引用する。

「(前略)幸いに(戦争が)8月15日に終わったから、北海道は占領されずに済んだが、間違えば北海道までソ連に取られてしまう。その当時の日本は取られても何もする方法もないわけですから、私はその点は、原爆が落とされて長崎は本当に無数の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったんだ、という頭の整理で今、しょうがないな、という風に思っている(後略)」

 防衛大臣でしょ。よその国から侵略されんように国民と国土を守る政府機関の代表者でしょ。政府の中核メンバーの一人でしょ。そういう立場の人が公衆の面前でこんなことをいうたらあかんよなあ。それともあれかな、アメリカが強引にイラクとの戦争を起こしたことを批判してえらい目にあうたから、逆にアメリカに気に入られるようなことを言わんならんと思うたのかな。
 昔の人はうまいこというたもんです。
「羹に懲りて膾を吹く」と。
 そやけどね、この講演、広島や長崎の被爆者とか遺族の人たちの前で再演してみたらどないですか。それができたら尊敬するけどね。


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ハイテンションにもほどがある [日常生活]

 今日の午後の授業は週末最後の時間割とあって、とにかく生徒たちがだれまくっていた。大阪万博について説明するために当時の公式ガイドブックや「タイムスリップグリコ」のフィギュアなどを用い、説明したあと生徒にもまわしたんやけれど、「別にええわ」とさわりもしない上に「それは値打ちある、売ったらいくらする」という冗談にしても不愉快な発言まであり、ほんまに授業なんかしたくないほど気力がなえてしもうた。
 いやいやこれではいかんと10分休憩の間に徐々にテンションを上げていき、最後の方ではかなり無理をしてテンションを上げすぎたため、最後は力尽き、それでも授業はやらねばと自分でも何をしゃべっておるのか正確にしゃべっておるのか判別がつきかねるほどというような説明になってしもうた。
 教師生活も15年を超えてそこそこ長くなった私やけれど、こんなんは初めてやな。同じ内容の授業を毎年やっていて、それぞれの年でそれぞれに食いついてきてくれた単元だけに、今日の反応はほんまにこたえた。二度とこんな授業にしてはいかんとひそかに心に刻むことにしよう。あ、日記に書いたらひそかに心に刻んでおいたことにならんやないか。
 ま、有言実行ということで。


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おせっかいな決議 [時事ネタ]

 米下院外交委員会が慰安婦問題に関する対日非難決議案を可決したわけやけれど、なんでアメリカの下院がそんな決議を今するのかというのが私には理解でけなんだ。どうやら背景には中国系の反日団体の圧力があるらしい。以下、新聞記事の引用。

「歴史問題で日本を一貫して非難している在米中国系団体「世界抗日戦争史実維護連合会」(以下、抗日連合会と略)の幹部たちは、他の在米中国系組織幹部とともに同州クパナティノの中国料理店で集会を開き、マイク・ホンダ議員らが下院に提出した慰安婦決議案の可決促進を協議した。(中略)抗日連合会の幹部らは民主、共和両党議員への政治献金者であり、このままではラントス委員長らに献金目的にのみ利用され、実際の行動では放置されるという懸念を表明した。そしてディン氏らは「選挙区の33%がアジア系住民であるラントス委員長が同氏らと意思疎通できないならば、もう新しい議員の選出の時期となるだろう」と告げた。ディン氏らはこの「脅し」をラントス委員長のカリフォルニア第12区の人口動態の数字と過去の投票結果で裏づけ、2008年の下院選挙では自分たち自身の候補をラントス委員長への対抗馬として立てることを示唆した」

 なるほどなあ、日本政府は米国に弱いから、選挙で落とすぞと下院を脅して圧力をかけさせようというわけか。それなら納得できる。もっとも、別の報道によると、政府そのものはこの下院決議に対しては賛同の意を表明してへんから、反日団体の思い通りにはならんような感じではあるけれど。
 この決議の面白いところは、日本政府が慰安婦問題について誰に謝罪すべきかが明記されてへんことやね。以下引用。

「一、第二次大戦中に日本軍がアジア太平洋地域を支配した時代に行った従軍慰安婦問題について、公式声明で首相が謝罪すれば今後、この問題が再燃するのを防げるだろう。
一、日本政府は、日本軍が女性を性的奴隷にしたり人身売買に加担したことはないという主張の誤りをただすべきだ。
一、 日本政府は現在および将来の世代にこの恐ろしい犯罪を伝え、元慰安婦に対する国際社会の声に配慮すべきだ」

 で、誰に謝罪したらええのん。慰安婦にされたという中国や韓国の女性たちに? 中国政府や韓国政府に? それやったら、これまでにもいろいろと外交問題として直接日本は「河野官房長官談話」をはじめとする声明を出しておるぞ。なにも今さらアメリカ下院の外交委員会が決議を出すような必然性というものがあらへん。よその国の外交に口出しするおせっかいな決議としかいいようがない。
 まさかアメリカ政府に謝罪せえというんやないやろうな。それこそ見当違いですわな。国連で全世界に対して謝罪せえといわれても必ずしもこの問題に関心のある国ばかりというわけでもなかろうし。
 人権問題として日本を糾弾するならば、日本政府は原爆投下や無差別爆撃という米軍の最大の人権侵害に対して謝罪を求めてもええやろう。少なくとも、アメリカ政府は当時の米軍の行った非道について、過去一度も謝罪めいた言葉を口にしたことはなく、あの原爆投下まで「戦争をはやく終結させるために必要だった」と正当化し続けてるわけですからな。日本がポツダム宣言受諾をすでに決定し、そのことがわかっていた8月14日、大阪京橋に「今のうちに日本を爆撃しておかないと明日からは爆撃できなくなる」とばかりに不必要な空襲をかけたのも正当化する気かね。
 とまあ、ロビイ政治のもとでまったくもっておせっかいな決議が出されたわけやけれど、日本政府はこの際「あんたらも無差別殺戮を反省して謝罪しなさい」くらいのことを言うたったらどないだ。無理やろうけど。


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サヨナラ木星 [SF]

 昨日の深夜に録画した「ヒロイック・エイジ」を夕食後見ていたら、人の上に立つ器ではない王子様兄弟がむちゃくちゃな作戦を立案してなんと木星をぶっ壊してしまうというストーリー展開になった。見ていて思わず「あああー、これこそSFやあ」と身悶えしたぞ。SFの皮をかぶった非SFアニメが多い中、「電脳コイル」と「ヒロイック・エイジ」はやっぱり違う。特に後者は原案・シリーズ構成が冲方丁さんやもんな。さすがやな。いやでもこればっかりはSFを理解してるかしてへんかで全然違うもんねえ。いやいや惑星ひとつぶっ壊すというようなアニメを見たのは久しぶりのような気がする。いじいじくじくじした主人公が苦悩すればガンダムになるというものではないのだよ。
 それにしても、どうして木星を破壊してしまうというシチュエーションって、こんなに痺れるんですかねえ。なんか法悦感を覚えたぞ。もういいわ何しても許すわもっとしてもっとしてという気持ちになったですよ。ほんまに。


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雄弁な一枚 [大相撲]

 今月の月刊「大相撲」誌は新横綱白鵬特集。カラーグラビアページには、相撲協会の使者が横綱昇進をしらせる定番の写真が掲載されてるんやけれども、これがどうも過去の横綱とは一味違うんである。
 これまでの横綱なら、横綱および師匠夫妻と使者を対称形にした構図が使われるんやけれども、「大相撲」誌の写真は違う。使者はほとんど端っこに追いやられ、白鵬と宮城野親方夫妻が使者を迎えている場所から力士1人分くらいあいたところに熊ヶ谷親方が座っていて、なんともいえん表情で口上を述べる白鵬を見つめているのですね。
 熊ヶ谷親方は、先代の宮城野親方で、理事長も保証した「本当の師匠」。白鵬の隣で神妙な顔をして頭を下げているのが当代の宮城野親方。5月21日のブログに書いたので、再度は書かんけれど、つまり政略結婚で師匠の座が転がり込んできた当代を先代が見つめる図という写真になっているのです。
 なんと雄弁な一枚なんやろう。これ1枚あるだけで、くわしいことを知らん人でもこの3人の関係になにか裏があると一目でわかる。これは相撲専門誌ではあるが、相撲協会批判もきっちりとやってきた「大相撲」誌ならではの写真やね。発行が新聞社であるということを考えると、極めてジャーナリスティックな写真といえる。週刊誌みたいに声高に騒ぎたてるわけやないけれど、お家騒動の本質をずばりと表現している。私が「相撲」誌(ベースボールマガジン社)よりも「大相撲」誌が好きなのは、こういう視点があるからなんですね。
 百聞は一見にしかず。それを実感させてくれる一枚の写真やった。相撲ファンとしては、見たくない恥部を見せられてしまい、正視できない気持ちにはなるんやけれども。


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虎ファン心理 [プロ野球]

 愛すれどTigers「上園プロ入り初勝利、楽天田中にお返し」を新規更新しました。

 タイガースへのぼやきを書いていて、次の試合が週末で、明日から3日間は小休止であるという日程だというところで、なにか物足りないものを感じてしまう。
 負けたら悔しいけれど、試合がないのは寂しい。負けても負けても負けてもいいからやっぱりタイガースの試合は見たい。それが長年染みついたタイガースのファン心理というものやと思う。私は強いタイガースも好きやし勝つと嬉しいし負けると悔しいしあほらしいけれど、弱い負け続けるタイガースも実は好きなんです。昨年まで優勝争いにからむすばらしいチームやったのに、ちょっと油断すると一気にがたがたいく、この人間くささがたまらんのです。
 だから甲子園で勝って六甲颪を歌うときでも、前奏のところで他の人たちのように「つーよいつーよいはんしんたいがーす」なんて歌詞を当てはめてはよう歌わんのです。そのうちまた……とどこかで思うているからです。
 それがこんなに早くも現実のものになるとは予想外やったけれど、いかにもタイガースらしいといえばいえるな。


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「日本女子野球最後の日」観劇 [演劇]

 今日は秋山シュン太郎さんがプロデュースするお芝居、「日本女子野球最後の日」を見に「一心寺シアター倶楽」へ行く。
 本作にも出演している北野勇作さんから事前にチラシをいただいていたのですけれど、出演者の中に気になる名前を見かけていた。「神能友加」という名前の役者さんで、実は、2年前に私が教えていた生徒の中に同姓同名の人がいるのですね。珍しい苗字やから、おそらく同一人物やと思うんやけれど、高校在学時は演劇部に入っていたわけでもないしねえ。
 というわけで、それを確認するためにもいかねばならん公演やったわけです。教え子がお芝居をしてたりするのって、しかも自分がいつも見に行く劇団の人たちといっしょに出演していたりするなんて、なんか嬉しいのですよ。
 今日は楽日やとはいえ、いつもの公演とは違い立ち見も出る満員状態。私と妻は座布団をお借りして階段状の通路に座れたけれど、客席とは違い、見にくいのは見にくい。なんでこんなにお客さんが多いのかと思うたら、「発起塾」という秋山さんが主宰する50歳以上の人たちを対象にしたミュージカル教室の人たちがたくさん出演してはって、そちらの関係者の方たちが多かったようです。
 お芝居は、戦後実際にあった女性のプロ野球リーグを題材に、決着のつかなかった試合を50年ぶりに行うという内容。神能さんは野球選手の役。北野さんは彼女の所属するチームのオーナー役。タップダンスありジャズダンスありととにかく踊る踊る。一心寺シアター倶楽の舞台いっぱいに多数の(野球チームやから最低でも9人はいてるわけです)役者たちが踊りまくるわけですから、そらもう圧巻。
 ビッグネームでは上海太郎さんが出演し、野球少年がやがてプロとなり事故で引退するまでを無言の一人芝居で表現。カーテンコールではマイムも少し見せてくれた。
 やっぱりすごかったのは「発起塾」の年配の方々でしょう。70代の方もいてはるのに、孫ともいうべき若い役者さんといっしょに踊ったりするんですからね。芝居も素人くささは残っているとはいえ、なかなか達者なもの。多くの方は、第二の人生を充実したものにしようと参加してはるらしいけれど、いやあお元気ですねえ。
 というわけで、今回も楽しませてもらいました。帰りに神能さんに声をかけたら、私のこともちゃんと覚えていてくれた。嬉しいものです。高校時代よりもずっとええ顔してたよ。


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朝日ソノラマ閉店 [SF]

 読書感想文「近江から日本史を読み直す」(今谷明)を新規更新しました。

 なんということでしょう。朝日ソノラマが閉店するやなんて。
 幼少のころは朝日ソノラマの「ソノシート」で「鉄腕アトム」などに親しみ、小学校に上がり「八十日間世界一周」などの面白い小説をリライトしたものに親しみ、中学校時代は「ソノラマ文庫」で「暁はただ銀色」「地底怪生物マントラ」などなど多数のジュヴナイルSFを読み漁り、高校以降は「クラッシャージョウ」「キマイラ・吼」などなどヤングアダルト・ノベルのさきがけとなる作品をしっかりたっぷり提供してもらい、その後も優れた作家を数多くデビューさせてくれた。さらには「ファンタスティック・コレクション」などのムックは徳間書店の「ロマンアルバム」と競うように「おたく」と呼ばれ始めた我々を泥沼に……いや深みにひきずりこ……いやいや専門知識を知りたいという欲求を満たしてくれ、「マンガ少年」「リュウ」「ネムキ」といったコミック誌からは「火の鳥」の復活をはじめとして数多くの名作を生み出してくれた。
 その朝日ソノラマが閉店するやなんて。
 今後は出版権は朝日新聞社が持ち、今後も継続して出版物は発行されるようやけれど、たとえば「キマイラ」の最新刊が「朝日文庫」の装丁で出たりすることになるんかしら。それは嫌や。朝日ソノラマには朝日ソノラマらしい独特のカラーというか匂いというか、そういうものがあって、それは私の血肉の一部となって存在するもんなんやから。
 いやまさか、そんなにひどいことになっていたとは。ソノラマでしか読めない作家さんや漫画家さんの新しい作品はどうなるの。まさか編集部まるごと朝日新聞社に異動して朝日新聞発行の「ネムキ」なんてものが出たりするのか。もう少し情報が出揃うまで静観するしかないのやろうけれど、今はただ寂しさを噛みしめるしかないんやなあ。
 朝日ソノラマのみなさん、今まで私たちを楽しませてくれて、ありがとうございました。


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洗濯機の災難 [日常生活]

 今日はいろいろといろいろといろいろと疲れる要素が重なって、今の気分は「早く寝たい」ですね。特に障害児学級の洗濯機が途中で止まって水をためたままで帰宅するわけにもいかなんだのでひしゃくやコップで洗濯槽の水をせっせこせっせこかい出したのが響いたねえほんまにもう。でもほっといたら土日連休やから月曜日に出勤したときに洗濯層がどえらいことになってしもうていたらその方が大変やから、四の五の言うてられなんだね。
 というわけで、ただ今へろへろ状態。ほんまにもう寝る。おやすみなさい。


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DVDレコーダーのヘッド交換 [日常生活]

 昨日の朝、出かける直前に、HDDレコーダーで録画した番組をDVD-Rに保存しようとした。ところがですな、キカイがDVD-Rを認識してくれんのです。むむむ、ディスクのエラーかと思い、他のDVD-Rをいれてみた。結果は同様。そしたら最初から録画してある映画のDVDの製品やったらどうや。「寝ずの番」という映画のDVDをいれる。
 あかん。
 念のためDVDヘッドクリーナーもいれてみるけれど、最初から読み込まんのやから同じこと。DVDレコーダーのヘッドがついにわやになってしもうたらしい。まあ使いたおしてるからなあ。それでもこのヘッド、何回目の交換なんや。ひどいときは交換した日にDVD-Rに保存したら「ディスクエラーです」という表示が出たので翌日すぐ交換してもろうたこともあった。今回のヘッドは少し不安定ではあったけれども、なんとかもってたんやけどね。まあ仕方ない。
 というわけで、妻に頼んで取替えに来てもらうよう「みんなが集まる梅田には楽しく大きな夢がある」電気屋に電話してもろた。今日帰宅すると、ぶじ東京芝浦製作所の係の人が取り替えてくれたとのこと。なんでも、うちで使うているキカイはもう生産中止になっていて、松下さんに部品の生産を委託しているとのこと。で、その部品をキカイに適合させるためには最新のバージョンをインストールせんならんかったんやて。HDDレコーダーというのは、やっぱり特化したコンピューターなわけやね。ワープロ専用機みたいなものかなあ。
 それではさっそくと、夕食後、「その時歴史は動いた」という番組をDVD-Rに保存してみる。なんかしらんけど、モーター音がうるさい。ディスクを読み込むときの音がまったく聞き慣れんものに変わっている。部品といえども、作ったメーカーが違うとこんなに違うものか。トレーもえらく薄くぺらぺらした感じになっているし、だいたいディスクを乗せる部分の仕様が少し違う。そういえばCDプレーヤーですら松下さんの製品を買うたことはなかったな。
 まあ、今回はいきなりディスクエラーを出すようなこともなかったし、だいたい精密さより頑丈さが売りという印象の強いの松下さんの部品なんやから、きっと長持ちしてくれることでしょう。


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