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元同僚の客死 [追悼]

 愛すれどTigers「ゴメスが来日初ホームラン」を更新しました。

 休み明けの月曜日、疲れが取れぬままなんとか1日を乗り切って帰宅すると、妻があわてている。自宅の電話のファックスがつまったという。長いことファックスなんて送られてこなかったからなあ。
 で、送られてきた文書を破りとり、セットし直す。送られてきた文書は手書きの手紙。
 前任校での同僚で、同じクラシックファンということもあって気の合っていたSさんのお母さんからであった。
 愕然とした。
 年末からネパールに旅行していたのが、年明けすぐに音信不通となり、現地の警察、そして家族も行方を捜していたのが、今月の初めについに見つかった……ただし、遺体で。本人であることが確認できたので現地で荼毘にふしたという。
 私よりも何歳か年下であった。学生時代からアジア各国を独り旅するのが趣味で、同じ職場の頃は冗談口に「命を大切に」なんて言うていた。近年はアジアではなくヨーロッパに生き先を変え、各地のオペラハウスで本場のオペラを楽しんでいた。ちょくちょくメールのやり取りもあり、今年も年賀状で近況を知らせてくれていた。
 ちょっと頑固なところもあったけれど、ユーモア感覚に富んだ、個性豊かな友やった。
 まさか、こんなに早く訃報に接することになろうとは。こうやって彼のことを書いていてもまだ信じられん。旅慣れていたことが逆に仇になったんやろうか。くわしいことがわからんだけに、もどかしい。
 告別式は今週末。別件でその時間には用事がある。参列するかどうか迷うている。というのも、彼の遺影なんか見たくない。そんなものを見ると現実を受け入れなならんやないか。最低弔電を打つくらいにとどめ、出先でそっと手を合わせる……そんなことを考えている。
 今はまだショックから抜けきれないでいる。気持ちを切り替えようとしているんやけれど……。そんな簡単にはいかん。
 今はただ、彼の永の眠りが安らかなものであることを祈るばかりである。

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