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オレたちのプロ野球ニュース [読書全般]

 妖精さんが隠棲していることがはっきりしたんで、明日から休校解除。ほぼ1週間休みになってしもうた。
 今日は午前中は授業準備。午後からは会議。とりあえず明日から再開とはいえ、近畿2府1県に緊急事態宣言が出るそうで、来週もまた休校になる可能性がないと誰が言えようか。ましてやインターンシップの受け入れ先がどう出るか、えらい時に担当をすることになってしもうと。
 帰宅後、追っかけ再生でプロ野球中継を見る。タイガースは今季初めて先発が大きく崩れて大敗。とはいえ、この次は甲子園に戻るし、相性のいいベイスターズ戦やし、心配はしてませんがね。というか、これまでこういう負け方をしてなんだというだけですごいことです。
 長谷川晶一「オレたちのプロ野球ニュース 野球報道に革命を起こした者たち」(新潮文庫)読了。かつて、12球団すべての試合を平等に扱うスポーツニュースがあった。フジ系の「プロ野球ニュース」という、そのものずばりのタイトルの番組。ジャイアンツいっぺんどうやった野球報道に、それ以外のチームの魅力も伝えるというのは画期的な番組やった。さらにオフ企画で始まった「珍プレー・好プレー集」は現在でも新たなものが作られている。この企画により、みのもんたというテレビ・モンスターが脚光を浴びることになる。本書では、この稀有なテレビ番組の開始から消滅、CS放送で脈々と生きている現状を、数多くの番組関係者から取材して明らかにしていく。佐々木信也という個性なくしてはその魅力は定着しなんだやろうし、局の路線変更とJリーグの台頭で、かんたんに番組をなくしてしもうたフジテレビという局が、そののち色褪せるように魅力を失うていったこととは無関係やないやろう。私は早朝に再放送していた前夜の分を見てから学校に行くのが習慣やった。4分割されたパネルに映し出される西本幸雄監督のへの字口とか、いまでも脳裏によみがえる。好きな人のために作られて好評を得たものを、パイを増やすために好きでない人も取りこもうとしておかしな方向に行ってしまう。ありがちな失敗はテレビ番組に限ったことやない。様々な人たちの思いや人生やなんやかやがこの一冊にはつまっている。

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