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結びを裁く勘太夫 [大相撲]

 今日は少し動くと汗ばむ陽気。かえって体が重く、眠くなって困る。春眠の秋バージョンという感じかな。
 帰宅して、今日も録画しておいた相撲を楽しむ。式守伊之助親方が度重なる差し違えで昨日から3日間の出場停止。三役格の式守勘太夫さんが結びの一番をさばいている。勘太夫さんは伊之助親方よりも少し年上なんで、定年までさばいても、木村庄之助には届かない。伊之助どまりとなる。今の伊之助親方を飛び越して庄之助に昇進するということは考えにくいので、この3日間が結びをさばく数少ないチャンスということになる。
 行司さんは基本的に入門順に昇進するので、よほどのことがない限り飛び越して昇進ということはない。今の伊之助親方の場合、先輩の行司さんたちが病気で亡くなったり、病気がちで休場が多かったりしたので、飛び級みたいに伊之助に昇進できた。もちろん、裁きが確実で、差し違えも少ないということもあった。
 立行司は差し違えをしたら、進退伺を理事長に提出するという習慣がある。庄之助、伊之助というのは差し違えが許されんという、これはなかなか厳しいことやけれども、行事の世界での頂点にいるというのはそういうことなんですね。脇差を腰に差しているのは、差し違えをしたら自害も辞さないというしるしなのです。
 3日間の出場停止でなんとかすんでいるけれど、これでまたしばらく伊之助から庄之助に昇進するのがのびるんやろうなあ。ということは、勘太夫さんが伊之助に昇進するのも遅れるということになる。力士だけやなく、行司の世界もなかなか厳しいのでありますよ。

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