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物語のある捕手 [プロ野球]

 プロ野球の月間MVPが発表され、セ・リーグの野手部門では我らがタイガースの原口文仁捕手が受賞。いやー、嬉しいなあ。最近の選手には珍しく「物語」のある選手やからね。
 ドラフト6位で入団するも、度重なる故障で育成枠に。背番号は52から124に。育成枠の選手は一軍出場の資格はなし。3年間、一軍に上がれる望みもないのにひたすら練習に打ち込む日々。昨秋のキャンプでは金本監督自ら打撃指導するなど期待がかかっていたにもかかわらず、今季の開幕時は育成枠のまま。
 ところが、やね。
 4月末のジャイアンツ戦で育成枠から支配下枠に契約を結び直したと思うと、なんとすぐに一軍昇格。背番号は94に。ところが復刻ユニフォームでの試合やったから、94番のユニフォームが間に合わず、山田勝彦二軍バッテリーコーチのユニフォームを借りて出場し、YAMADAというネームの入った82番の背番号のユニフォームで出場すると、すぐにプロ入り初安打。これだけでもう物語になる。そして5月は打ちまくってついに月間MVPに。
 オールスターゲームの投票用紙にはタイガースの捕手は「梅野」という名が候補として書かれている。にもかかわらず、中間発表では現在リーグ1位。他チームのファンからも認められるセ・リーグを代表する捕手になっているのであります。
 昨年は正捕手候補として梅野が優先的に起用されていた。にもかかわらず、荒い打撃と不用意なリードが目立って現在は二軍で汗をかく毎日。昨年の今ごろ、1年後にこんなことになるなんて誰も予想もしてなんだ。今、タイガースの一軍登録されている捕手は昨年1試合に出場しただけの岡崎と一軍に上がる資格さえなかった原口の2人だけ。
 今年のスローガン、「超変革」のもっとも顕著な例かもしれんなあ。
 とにかく、原口くん、受賞おめでとう! オールスターゲーム出場も夢やないぞ。ファン投票で届かんでも、監督推薦はおおいにあり得るからねえ。

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