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支持政党なし [時事ネタ]

 今回の参議院選挙の大阪府選挙区の候補者の顔触れを見て、「泡沫さんはいてへんかな」と探していたら、けったいな党名の候補がいてることに気がついた。その党の名は「支持政党なし」。
 うーむ、こらいったいなんじゃいな。
 で、ネット検索して調べてみた(この党を応援するつもりではないのでリンクははりません)。なんと「政策一切なし」を売り物にしている。この党のサイトにアクセスし、法案についてひとつずつ賛成か反対かを「投票」すると、その結果をもとに本会議でこの党の議員が賛成票か反対票を投じる、ということらしい。この党の議員はサイトにアクセスした人の代理人でしかない、ということなんやそうです。
 議員というのは有権者の代表やという建前からいえば、こういう形もありかなあとは思うけれど、特定の人たちばかりがサイトにアクセスする可能性は考えてへんみたいやなあ。例えば極左団体もしくは極右団体の人たちばかりがこの党のサイトにアクセスして偏向した「投票」ばかり行ったら、「支持政党なし」の議員はその団体に乗っ取られたような形になってしまうんやないか。
 それにしてもおもろいことを考える人もいてるもんやなあ。なんでも「支持政党なし」という党名は、既存の政党に対する批判票として比例区の投票用紙にそう書く人がけっこう多くて、当然それは無効票となるわけやけれど、最下位当選者の得票数を上回る場合もあるらしい。その無効票をすくいとろうということなんやて。
 私の基準ではこれは泡沫さんやないですね。私の好きな泡沫さんは、自分の信念を(たとえそれが傍から見たらけったいなもんやったとしても)表に出し、落選しようがしまいが関係なく独自の選挙戦をする人たちですからね。
 宇宙の侵略者から地球を守ることを公約する人の方が、サイトにアクセスした人のロボットになる人よりもずっとよろしい。
 そういう泡沫さんは、今回大阪府の選挙区にはいてへんみたい。全くもって残念なことです。

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