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怒鳴る父親 [日常生活]

 昨日、食事をしに入った牛丼屋で嫌なものを見た。ちょうど自分の分を注文したくらいに小学生の子どもを連れたいかつい父親が怒りながら店に入って来る。
「もう俺のことをパパと呼ぶな、縁切りや」
 そう怒鳴る。子どもは立ち尽くして硬直している。
 父親が怒鳴り散らすのを聞いていると、どうやらその子どものやったことで謝罪をしに行った帰りらしい。かなり強く責められたらしく、「恥かかされたわ。もうお前なんか知らん。縁を切るからパパと呼ぶな」と何度繰り返したやろう。
 こうやって彼は愛情から切り離されて成長していくんやろうな。父親に対して恐怖心のみを抱き、甘えることもできず、頼ることもできなくなる。
 このいかつい父親もそうやって怒鳴られて育ったんやろうか。
 私より後に来たこの親子連れの注文した牛丼弁当は、私が注文した牛丼よりも早く出された。こんなふうに店の中で怒鳴られたんでは他の客の邪魔になる。店の側も厄介払いをしたかったんやろうな。なにしろ「牛丼弁当並2つですね」と確認しただけで、「あほか、いっぺん聞いてわからんのか」とすごまれたりしてたもんなあ。
 帰宅したあと、この父親は息子にどのように接したんやろう。嫌なものを見たけれど、いろいろと考えさせられた親子やった。

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