ラジオ体操老人

　今日もまだまだ咳は治まらず。それでも朝早くから家を出るのでありました。
　最寄駅の近くに小さな児童公園がある。毎朝、男性のお年寄りが２人ラジオを鳴らしている。
　ラジオ体操をしに来ているのですね。家では手狭なのかそれとも音がうるさいと家族に言われているのか。
　録音テープやなく、ちゃんとラジオ放送を受信してはります。これが実は私にはありがたかったりする。ラジオ体操の歌が鳴っているくらいに通ると時間的にはちょうどよろしい。コンビニに寄って買物をし、駅の改札を通って目当ての電車に十分間に合う時刻なのです。
　これがもう体操が始まってると急がんならん。「ラジオ体操第一」の前にある首の運動くらいやとまだ少しは余裕はあるけれど、最初の「背伸びの運動」にかかっていたら急がんならん。「手足の運動」になっていると目当ての電車はあきらめて次の電車に乗らんならん。
　今朝は少し早目に出たので、ラジオ体操はまだ始まってなくて天気予報をやっていた。
　私は通り過ぎるだけやからええけれど、公園周辺の民家の方たちはうるさいんやなかろうか。このお年寄りたちが公園でラジオ体操をするようになったのは今年の春からやから、それまで静かな朝を迎えていたのが急に「あーたーらしーいあっさがきたー」という唄声で叩き起こされたりするようになったりしてたら、トラブルのもとになるんやないか。いや、もしかしたら公園の前の長屋に住むお年寄りかもしれん。
　そんな心配はいらんですか。とにかく私は出勤時の時計代わりにさせてもろうているのでありがたいのですけれどね。