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イチローのローズ越え [プロ野球]

 米国メジャーリーグ、マイアミ・マーリンズのイチロー外野手が日米通算安打記録で、メジャーリーグ記録やったピート・ローズの4257安打を達成。MLBとしてはあくまで参考記録ということになるわけで、それはまあ当然やろうけれど、それにしてもたいしたものです。
 それは単純に本数が多いからというわけやなく、全く質の違う日米のリーグで作りあげた記録やということ。ローズさんは「アメリカで通用しなかったタフィ・ローズが日本で活躍したじゃないか」という主旨の発言で日本のプロ野球はレベルが低いとしたけれど、それやったらビル・マドロックもジェシー・バーフィールドも日本でもっと活躍したはず。ボブ・ホーナーは「地球の裏側に全く別の野球があった」と1年で帰国した。来日当初はそのホームランに度肝を抜かれたけれど、研究されるとだんだん打てなくなりついには腰痛で欠場して帰国したんやった。今季はギャレット・ジョーンズが鳴り物入りで読売ジャイアンツに入団したけれど、日本の野球に対応できなくて二軍落ちした。
 これをもって日本のプロ野球は米国のメジャーリーグ以上とは言いません。そやけど、メジャーリーグの中継をちらりと見たら、配球が単調やったり、身体能力に頼り過ぎていたりするメジャーリーガーもいてるように思う。ホーナーやないけれど、「違う野球」なんやなあと思う。日米どちらでもこれだけの実績を残せた選手はそうそういてへんわけで、私はそこがすごいと思うのですね。
 それに、日本で活躍したけれど米国での実績がなかった選手の中には、マイナー契約を結んでいたためにメジャーでのチャンスを与えられなんだ者も多数いてるということも指摘してええやろう。もしチャンスが与えられたらもしかしたらメジャーでも活躍していたかもしれん。あるいは若くして来日し、日本で指導者に恵まれて一流選手になったものもいてる。阪神タイガースのランディ・メッセンジャー投手がその例か。力ずくの速球しかなくて中継ぎで失敗を繰り返し二軍落ちしたメッセンジャーは、中西コーチのアドバイスでフォークとカーブを会得して先発投手としてその力量を開花させた。
 イチロー選手が素晴らしいのは、その対応力。ここまで日米どちらにも対応できる選手は今後も出んのやないやろうか。
 ところで阪神タイガースに今日入団したコーディ・サターホワイト投手は、メジャー経験がないという。どれだけ日本野球に順応できるのか注目したい。シーズン途中の入団としては2003年のジェロッド・リガン投手のような活躍を見せてくれるのか、2013年のブレイン・ボイヤー投手のようにパッとせずに退団するのか。こればかりは実際にマウンドに立ってみんとわかりませんからねえ。

 6月19日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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