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コンビニのくじ [コンビニ]

 私は毎朝出勤途上にコンビニに寄る。昼食や飲料を買うんですな。ついでに週刊誌を買うたり、仕事中につまむ菓子類を買うたりもする。電車の乗り継ぎの時間などもあるんで、店に入る前に「今日の昼食は授業時間の関係もあるからサンドイッチなどすぐに食べられるものにしよう」やとか「菓子はブドウ糖補給のためにラムネ菓子にしよう」となことを考え、てきぱきと品物を選んで買うようにしている。
 で、今朝もそうやって手早く籠に商品を入れてレジに行った。いつものパートの女性やなく、年配の男性、以前はよくレジに入っていたオーナーのおっちゃんが珍しくレジにいてたのですね。
 嫌な予感はしたのですよ。以前レジに入ったはった時、手際が悪かったのを覚えているからね。ただしその時は前任校に勤務していたときで、時間に余裕もあったから困るというほどのことはなかった。
 今は違う。あまりにももたつかれると電車に一本でも乗り遅れたら時間のロスが大きくなる。
 ところがやね、けっこう手際よくバーコードを読み取ったりしてはるのですよ。よかったよかったと思うていたら、「くじが引けます」と箱を出してきた。スピードくじで、そのコンビニで扱うている商品が当たることがあるやつですね。急いで一枚取り、めくる。ハンドクリームが当たった。
「帰りに寄って受け取りますから」
 急ぐ私はそう言うたんやけど、オーナーさんの耳には入ってなんだみたいで、パートの女性に商品を取りに行くように指示してはる。急いで取りにいかはったけれど、その時間がもったいない。それでもすぐに持ってきはって、手渡されたオーナーさんがバーコードを読み取る。
 ぴーぴー音がするだけでレジを通らん。「商品が違うんとちゃうか、もっぺん探して」てな指示を出しはるんで、「帰りに寄って受け取りますわ」と、くじを受け取ってやっとこさコンビニを出た。
 電車は一本乗り遅れました。もっとも、余裕を見ていつも早目の電車に乗るようにしているから遅刻したりはせんのですけどね。ただ、遅れた分、バスに乗り継いだ時に座れなんだりする。
 帰宅途中、くだんのコンビニに寄り、バイトの若い女性にくじを渡した。今度は時間に余裕がある。バイトさん、ようよう探し出してバーコードを読み取る。やっぱりぴーぴー音がするだけでレジを通らん。バイトさんが焦っていると、後ろから先輩格のバイトさんが「そのくじ、商品の交換は明日からよ」と声をかけた。
 オーナーさんも知らなんだんやねえ。覚えといてくださいよ。
 というわけで、ハンドクリームは明日の帰途に交換することに。ほんま、コンビニの売り場に立つというのは大変やねえ。いろんなことを頭に入れとかんとあかんもんね。年配の女性のパートさんがコピー機を前に悪戦苦闘してはったこともあったなあ。
 芥川賞の「コンビニ人間」の主人公を思い出したりなんかしたのでありました。

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