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素晴らしい技や夢 [テレビアニメ]

 来週から授業開始というわけで、教材の印刷をしたり、来週からの消毒や生徒の健康観察などについて保健室メンバーで相談したり。午後からは管理職や主任教員が集まって本格的な運営についての会議をしたり。生徒休校中にも準備は十分してきたんやけれど、いざ始まるとなると新たに決めることが多くて忙しく、少しばかり残業。
 帰宅したら、少し休憩してすぐに夕食。疲れていたせいか、マスクを洗剤に浸したまますすぐのを忘れていた。妻がやっておいてくれたからよかったけれど、一度腰をおろしたらもう動けないのには困ったものです。
 明日は明日で、月曜以降の準備やら消毒やらに追われるのでしょうねえ。
 夕食後、録画してあったアニメ「氷菓」の再放送を見る。製作は京都アニメーション。監督の武本康弘さんは、放火事件で焼死した中の一人。その犯人の青葉という人物が逮捕されたというニュースで新聞のサイトの記事が埋まっている。
 産経新聞の社説(主張)では論説委員が“被害者は人数ではない。一人一人に名前や顔があり、素晴らしい技や夢を持っていた”と書いているけれど、それがどのような技やったかまでは踏みこんでへん。亡くなったスタッフがどんな作品を製作したかわかって書いているんやったらええんやけれど。なんか読んでてこういう紋切り型の表現には違和感を覚えるなあ。毎日新聞の社説では“京アニは軽音楽部の女子高生を描いた「けいおん!」など、若者の日常生活をリアルに伝え、幅広い層から支持された”とあるから、一応どんな作品を作っていたかは把握している。
 で、「氷菓」を見ていると“素晴らしい技や夢”なんて言葉で表現するにとどまらん魅力があると感じる。千反田えるが目を光らせて「知りたいんです」というときの表情、自分では認めたくないやろうけれど彼女にひかれていく折木の心象表現など、言葉では伝えきれんだけの表現力がある。そやから“素晴らしい技や夢”などという紋切り型の表現にいらっとくるのかもしれんなあ。
 青葉容疑者は「死んだのは二、三人」と思うていたらしいことがニュースサイトで報道されている。彼自身も死にかけるほどの重傷を負うてたんやから、自分のしでかしたことが予想以上に大きな被害を与えたという認識はないのかもしれん。
 ただ、「氷菓」を見ていて「惜しい人材を亡くしたんやなあ」と嘆息はしても、この容疑者がどう裁かれるかということについてはあまり興味はないのね。彼がどう裁かれようと、失われたものは戻ってこんのやから。ニュース記事を読みながら、亡くなったスタッフたちが残していったものを見直して、ようこれだけのものを作ってくれていたと思うのみ。ここのところ京都アニメーションの作品は再放送が多く、なかなか新作が出てこない。それだけの打撃を受けたんやなあ。

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