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西暦と昭和の換算 [日常生活]

 今日は進学予約奨学金の申し込みをさせる日。授業終了後、コンピュータ教室に希望者を集めて一斉にネット入力をさせる。
 ブラウザを立ち上げさせ、サイトのアドレスを入力させた。ここでけつまずく者もいてる。検索サイトの検索ワードを入れるところにアドレスを入れるんである。入力画面はガードが堅いので、検索サイトからは入られんようになっている。アドレスを直接入力せんとあかんのである。
 スマートフォンは器用に扱うのに、インターネットブラウザの基本的な使用方法がわかってへん。もちろんちゃんとできる生徒はすんなりと入力画面を出していて、失敗した生徒は数名なんやけれど。パソコンの使い方を学ぶ前に、スマートフォンの使い方を覚えるんやなあ、今の子は。
 ちゃんと入力用の下書きを作成し、私の事前チェックもすましているのに、あちこちから一斉に「先生、ここどうしたらええの?」と質問の声があがる。私は聖徳太子やないから、いっぺんに対応でけへん。一人ずつ順番に教える。
 最後の生徒の入力が終了したのは開始から1時間後。コンピュータ教室の鍵をかけ、仕事部屋に戻り、ロッカーに書類を片付けると、ほっとして脱力。ここから先は金曜日に私一人でさくさくと進めることができる。
 ところで、生徒からの質問で一番多かったのは何かというと、親の生まれ年に関するもの。下書き用紙には西暦で書かれていて、入力フォームには元号でいれんならん。
「1973年は昭和何年ですか?」「えーと、48年」
「1969年は?」「うーんと、44年」
 てな調子で答える。私の計算の基準は1970年。大阪万博の年です。これが昭和45年。自分の生きてきた時代やからね。昭和ならだいたい計算できる。ところが生徒たちはもちろん平成生まれ。前時代のことやから、西暦を昭和に換算でけんのですね。逆に平成となると私は換算するのが難しい。平成生まれの人たちは換算できるんやろうなあ。
 前時代、前世紀の人間なのであると実感させられたことよ。彼らは辛うじて20世紀生まれではあるけれど、1999年とか2000年生まれなんで、21世紀に育った子らなんですなあ。なんたることか。

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