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引退するな日馬富士 [大相撲]

 またもめまいがきつくなるようなニュース。
 今朝の日刊スポーツに「日馬富士、引退決意」という記事が一面に掲載されていた。なんでやねん。
 夕刻、帰宅したら、妻が午後2時ごろに行われた引退記者会見の生中継を録画しておいてくれていた。さっそく見る。
 伊勢ヶ浜親方は泣いていた。「なんでこんなことになったのか、不思議でならない」と。
 そう。なんで引退までいくねん。これまで日馬富士関が築き上げてきたものが一瞬にしてがらがらと崩れ落ちていくような、そんな感じがする。
 むろん、日馬富士関が暴力をふるうた事を肯定する気はあらへんよ。それに対しては警察も協会も取り調べをしている最中で、まだ結論は出てへん。そこまで待ってもよかったんと違うんかいな。
 ここ数年は、私は白鵬関よりも日馬富士関の方が横綱としての品格があるように思うていた。白鵬関は数字ですべての記録を塗り替えたことにより、何をしてもええというような振る舞いが見えてしまい、慎み深さがなくなってきたように感じる。その点日馬富士関は、横綱の責任というものを常に重く受け止め、自己抑制をしっかりとしているように見えた。それが秋場所、1人横綱になってしまい、自分も休場してもおかしくないほどの痛みを持ちながら皆勤して逆転優勝を果たしたというところにはっきりと表れていた。
 その功績を一度の過ちで消し去らねばならんところまで追い詰めたのは誰や。
 記者会見では、いずれは親方として協会に残りたい意向があったようなニュアンスの発言をしている。そやけどまだ日本国籍を取得してへんから、今引退したら親方にはなられへん。私は以前、この日記でもそのことを書いた。その時に、なんとか協会に残らせることはでけんのかとも書いた。それが現実のものになってしもうた。
 日馬富士は会見で何度も「横綱の責任」を口にした。警察沙汰になったことで、横綱という称号を汚したということなんやろうか。でもね、現役を続けていれば汚名返上の機会はあるはず。横綱審議委員長が「厳罰」とか口にしたけれど、朝青龍みたいに度重なるトラブルの末に一般人に手を出したのとわけが違う。
 9時のNHKのニュースではデーモン閣下にもインタビューしていたけれど、「相撲ファンとしては一番残念な結果になってしまった」と言うてはった。私も同感。
 協会は引退届を受理せず、保留にして、調査結果が出るまで待つべきやと思う。このまま相撲の世界から消し去ってええ人間やないんやから。八角理事長、それくらいの度量を示してくれよ、なあ。

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