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福家警部補の報告 [読書全般]

 今日は会議日。午前中いっぱい会議あれこれ。午後からは事務作業。転学した生徒に奨学金関連の書類を送付したりする。外は降ったりやんだり。仕事部屋は日照がないとぐっと冷えこむ。くしゃみの連発ですわ。ストーブをつけてもなかなか温もらん。早くおうちに帰りたい。というわけで、定時に退散。帰宅後、「まんぷく」などを見る。「プロジェクトX」で出てきたあの人が、この役者さんやねんな、なんて思いながら見る。やらしい見方やなあ。
 夜のニュースでいよいよ大阪府知事と大阪市長が辞職してそれぞれ立場を入れ替えて立候補すると報道されていた。公明党を敵にまわしたので、前回自分たちに投じられた票のうち公明党支持者の分が減って対抗馬にまわるということになるのに、当選を前提にしているのが不思議。その自信はどこからくるのか。しんぞう総理がバックについていると思うているのかな。でも自民党の候補がいてるのに維新を積極的に応援できるはずもなかろうに。ゼロサム先生もいてへんしなあ。謎ですわ。
 大倉崇裕「福家警部補の報告」(創元推理文庫)読了。シリーズ第3巻。3編を収録。「禁断の筋書」は前巻までと変わらん感じなんやけれど、2本目の「少女の沈黙」からちょっと雰囲気が変わってきた。解散した暴力団の組員をもう一度集めて出入りをしようとする先代の息子を、なんとかやめさせようとする先代の腹心が腹をくくって殺害する。暴力団担当の巡査部長が福家警部補の捜査の邪魔になったり、何を考えているかわからない福家警部補がちらりと人情を垣間見せたり。コロンボやと「別れのワイン」あたりと通じるものがあるのかな。そして3本目に至っては悪人に制裁を加えるために殺人を行う老夫婦が犯人なんやけれど、好敵手という感じになっていく。これはコロンボにも古畑にもなかったパターンやね。作者がリスペクトする先行作品とはまた少し違う独自の展開を模索しようという意図が感じられる。福家のキャラクターもかなり固まってきているし、続巻を続けて読みたいところなんやけれど、まだ文庫化されてへんのですね。どうせなら文庫でそろえたいので、それまで待つことにしよう。第4巻なんかそろそろ文庫化されてもおかしくない時期やから、そう長く待つことはないかもしれんなあ。

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