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赤毛のレドメイン家 [読書全般]

 鼻ポンプの空気圧でかなり早く目覚める。出勤までやたら時間があったので、録画した番組を見まくる。今週は帰宅したら相撲中継を見ているので、いつもなら夜に妻といっしょに見ているアニメが見られんようになり、かなりまだ見てへん番組がたまってたのです。こんな生活をしているから昼にしんどくなるんやわい。
 今日は仕事部屋にこもり、担任の先生方からの奨学金に関する問い合わせに答えるという仕事が中心に。お金を借りてまでして入学した高校やのに、1年だけで中退する生徒が多いのには複雑な気持ちになる。中退したはええけど、借金を抱えたままぷーたろーになるんやと思うと……どう言うてええのかわからんです。
 今日はフル稼働して、定時に退散。帰路、妻にホワイトデーの洋菓子セットを買うたり、内科に行って鼻ポンプのデータ解析をしてもらい、鼻炎対策の薬を処方してもろうたりする。ゆっくり目に帰宅し、夕食をとりながら録画した相撲中継を見る。豪栄道が調子いい。このまま15日間行くやろうか。貴景勝は玉鷲に押し負けて2敗目。大関がかかるとなるとやはり相当のプレッシャーを感じるんやろうなあ。常人には想像もつかん圧力に違いない。
 イーデン・フィルポッツ/宇野利泰・訳「赤毛のレドメイン家」(創元推理文庫)読了。新婚間もない夫婦の、妻の叔父が夫を殺害して逃亡。しかし被害者の死体は見つからず。たまたま休暇で訪れていたロンドン警視庁の探偵が事件解決にあたるが、彼はなんと未亡人となった被害者の妻に恋をしてしまった!
 探偵役の人物が私情で動いたらどうなるのかというユニークな設定のミステリと思うて読み進めていくと、途中うから老探偵が登場して巧妙にはりめぐらされた罠を解いていく。さすがにトリックとしては古典的すぎて途中で謎はほぼわかるんやけれど、そうなると今度は倒叙推理でも読むように狂的な犯人と老探偵のつばぜり合いを楽しむという読み方ができた。作者はもともとミステリ作家やなく、作家生活の晩年になってミステリを書き始めたという。そういう意味ではミステリ的要素の濃い恋愛小説というような感じかもしれん。ただ、名探偵かと思うていた人物が、実は犯人に翻弄される凡人で、後半から真の名探偵が登場するなど、意表を突く構成が読み手をひきつけるんやろうね。そこらあたりが古典的名作とされる所以なのでしょう。

 3月17日(日)は、「たちよみの会」例会です。今月は「フランソア喫茶室」改装工事で閉店のため、四条大橋西側、「東華菜館」となりの「ドトールコーヒー」3Fで行います。お間違いなきように。多数のご参加をお待ちしています。

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