SSブログ

黒衣の花嫁 [読書全般]

 今日は事務作業をしようとすると1年の担任クラスの先生方が入れ替わり立ち替わりやってきて、転退学の生徒の奨学金に関する届け出を持ってくるので、その対応に追われて一日が過ぎる。朝は曇天、午後から雨天。置き傘をさしつつ帰宅。花粉のせいか気温差のせいかくしゃみがよく出る。目がかゆいから花粉かなあ。内科の先生に相談すべきか。鬱々として気が晴れず。
 コーネル・ウールリッチ/稲葉明雄・訳「黒衣の花嫁」(ハヤカワミステリ文庫)読了。先月、京都の丸善で見つけて購入。ウールリッチはアイリッシュの別名義というか、本名。創元推理文庫はアイリッシュで統一するみたいやけれど、ハヤカワミステリ文庫は律義に発表された時の名義で復刊するみたい。帯は丸善・ジュンク堂のオリジナルなので、丸善・ジュンク堂のみの復刊なのかな。一見無関係に見える男が次々と殺害されていく。犯人は謎の女。物語はその謎の女が男たちを殺していく様子を連作のようにそれぞれ描いていく。女はなぜ男たちを殺し続けているのか。最後の一人と対峙した時に、謎は一気にあかされていく。倒叙推理、ではないのですね。殺人鬼と化した女性と無警戒に殺されていく男たちを描きながら、一方で事件を追う警察官の動きもはさみ、両者が少しずつ近づいていくのをドキドキしながら読み進めていくサスペンスものです。作者が一番乗りに乗っている時の作品だけに、とにかくぐいぐいと読ませてくれる。さすがはアイリッシュ。こんなにおもしろいのになんで再版されてないものがまだまだあるのか。クリスティなんか文庫全集が出ていて切らされることがないのに。私は何冊かクリスティの代表作も読んではいるけれど、そこまで熱狂的なファンがたくさんいるのかちょっとわかりかねるところがある。アイリッシュは本格ミステリやないけれどドキドキワクワクという部分では数段上なんやけれどなあ。最近ぼちぼちと復刊点数が増えつつあるので、今後に期待しましょう。
 ところで、昔まだ私が子どものころにテレビの「洋画劇場」で見た映画で、ある女性と付き合い始めるとその男性は大成功するのに、結婚したら不慮の死を次々と遂げるという映画があった。「黒衣の花嫁」とは筋が違うけれど、その女性の黒いドレス姿が印象的やったんで、今でも覚えてている。ところが、タイトルをまったく覚えてへんのです。主演女優の名前も記憶してへんし。できたらもういっぺん見たいんやけれど、どなたか心当たりのある方、ご教示願えれば幸いです。キーワードをあれこれ変えて検索したけれど、わからんのです。少なくとも1970年代以前に公開された映画やと思います。これだけでは探すのは難しいかなあ。

nice!(0)  コメント(0)