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福家警部補の再訪 [読書全般]

 今日は完全休養日。朝は通常よりゆっくり目に起き、午前中はテレビを友とする。昼食後、午睡。夕刻起きてきて先日録画したアニメなどを見てから夕食と、いつもの休日。できたら明日もこうしていたいけれど、そうはいかんのがきついですねえ。
 大倉崇裕「福家警部補の再訪」(創元推理文庫)読了。シリーズ第2巻。さすがに2巻目ともなると著者がコロンボ式倒叙推理の書き方のコツをつかんだという感じがした。客船内で起こる事件を鑑識なしで解決する「マックス号事件」はコロンボ「歌声の消えた海」への挑戦か。サブタイトルはウルトラセブンから取ってますね。著者は特撮ファンでもあったのですねえ。「プロジェクトブルー」なんかSF映画そのままのタイトルで、しかも怪獣フィギュアの造形師が犯人。つまり2巻目にしてもう趣味全開でいくことにしたのですね、きっと。その趣味が私とかぶるから、読んでいて楽しいのかもしれんなあ。ただ、ベテラン漫才師が犯人の「相棒」は漫才師のネーミングも、作中に登場する漫才も21世紀に書かれたものとは思われん。著者は私より少しばかり若い世代なのに、やけに古臭いのが気にかかった。漫才に関しては好きやけれどもくわしくないのかもしれんなあ。「こだま・ひかり」なんて漫才師を出してはいかんでしょう。まさか大木こだま・ひかりのファンやったからそのまま師匠の名前にいただいた、なんてことはないでしょうね。

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