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アンドレ・プレヴィンの死 [追悼]

 今日はお山の学校の卒業式。1年間総合的な学習で全員と接し、また奨学金の申し込みでもかかわってきただけに、今日でお別れとなるとやはり寂しいね。最後のホームルームをのぞきに廊下をうろうろ。卒業アルバムに一筆書いたり、記念の写真をいっしょにとったりする。
 午後からは仕事部屋で事務作業。来年度もこの部屋でまた1年お仕事をすることがほぼ確定したので、来年度に向けての準備もせんならん。
 へろへろになって帰宅。妻が風邪ひきで横になっているので、帰りにスーパーで買うた寿司の夕食。テレビで「熱血!タイガース党」を見ながらもそもそと食べる。ちょっと寂しい。妻はやがて空腹で起きてきた。卒業記念の紅白饅頭を食する。よく休んだので少し元気になったようで一安心。
 ネットで、音楽家アンドレ・プレヴィンの訃報に接する。享年89。
 クラシックの指揮者、ピアニストだけやなく、ジャズ・ミュージシャン、作曲家と多方面にわたって活躍した人なんやけれど、私としてはやはりクラシックの指揮者としての印象が強いねえ。
 それほど数多くCDを持っているわけやないけれど、一番のお気に入りは弾き振りのガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」と「ピアノ協奏曲」をおさめたアルバムですね。ガーシュウィンの曲はクラシックにかたよりすぎると楽しくないし、ジャズにかたよりすぎると曲の深みに欠けてしまうように思う。そこらあたりのさじ加減が難しい。クラシックもジャズもこなすラベック姉妹でもやはり硬い。
 で、そのさじ加減が抜群なのがレナード・バーンスタインとアンドレ・プレヴィンなのですね。バーンスタインはニューヨーク・フィル盤と晩年のロス・フィル盤があるけれど、どちらも素晴らしい。ただ、ピアノ協奏曲は録音してへんのが残念。というわけで、この2曲のカップリングではプレヴィンがピッツバーグ響と録音した盤が私のベスト。楽しく気持ちよく、そして奥行きがある。
 ウィーン・フィルを振ったムソルグスキー、ラヴェル編「展覧会の絵」も数多く聴いたけれど生き生きとした演奏で好きやなあ。ホルスト「惑星」はアナログ時代のEMI盤とデジタル時代のテラーク盤があるけれど、若き日のEMI盤の方が色彩的でいい。
 何年か前に来日公演で指揮をしている姿をテレビで見てなんかもうよぼよぼになっていててショックを受けたなあ。たしかモーツァルトを振っていたと思うけれど、見かけと違い、生きのいい音作りは健在やったのでほっとした。年老いても巨匠然とした音作りにならなんだのが魅力ですね。
 謹んで哀悼の意を表します。

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