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書評家の創作 [SF]

 今日は新入生対象の説明会のため、午前中は出勤。体育館の壇上で「いじめ」への学校の対応と奨学金に関する注意点を述べる。その間5分。その5分のために早朝から起きてしたくせんならんというのもしんどいことです。あ、5分間しか仕事をしてへんわけやないですよ。半日分の事務作業はきっちりやってますからね。年度内に整理しておかねばならんことは多いのです。
 昼過ぎに退出。でも帰宅したのは2時半くらい。来週の金曜日の午後に半日分の振り替え休暇は取っているけれど、通勤時間のことを考えたら半日ではすまないのだなあ。
 帰宅してポストを覗いたら、高井信のファンジン「SFハガジン126号」から「128号」までの分が送られてきていた。久しぶりにショートショートを書いてみて、没になることも覚悟の上で寄稿したら、掲載していただいたのです。タイトルは「夢バイト」。いずれこのサイトにも掲載しようと思うているけれど、今は「SFハガジン」の会員さんたちだけに読んでもらうことにしたい。
 さっそく開封してみる。わっ、梶尾真治さんや草上仁さん、江坂遊さん、井上雅彦さんといったベテランの作家さんたちも寄稿してはる。さすが「SFハガジン」。私は初めて原稿を送ったんやけれど、商業誌レベルですねえ。
 全く小説を書くことを断念していたわけやないのです。アイデアメモはちょこちょことたまっているし、仕事やアニメ鑑賞や野球観戦や相撲観戦などの合間を縫って書き始めてみたものもあるんやけれど、なまじ書評なんてことを続けていたもんやから、途中まで書いたものを読み返す時には書評家の目になってしまい、自分でその分は没にしていたりしたのです。若い頃ならいざ知らず、この歳になるとなかなか無謀なチャレンジがでけんのやなあ。今回は読み返してみて微妙な線やったんで、高井さんというプロの目で判断していただこうと考えた次第。ファンジンとはいえ久々に人の目に触れるところに原稿が掲載されると、気持ちいいものですね。これを刺激にして今年はもう少し創作の頭に戻していこうかな。
 家近良樹「歴史を知る楽しみ」(ちくまプリマー新書)読了。歴史家が中高生に向けて「なぜ歴史を学ぶか」「歴史研究の意義」をわかりやすく説いたもの。歴史小説家の書いたものと歴史学者の書いたものの違いなど、当たり前のことではあってもなかなか理解してもらえんことをていねいに説明していて、私自身改めて考えさせられる部分も多々あった。特に歴史に名を残す政治家は、自分が後世どのように評価されるかを意識していたという指摘などは、その場限りのごまかし政治が横行する昨今、非常に貴重な苦言やと思う。大河ドラマに「史実と違う」とかいうクレームをつけるような方たちにはぜひ一読していただきたい一冊。

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