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黒いトランク [読書全般]

 大相撲小言場所「春場所をふりかえって~白鵬、全勝で平成締め、貴景勝は大関へ~」 を更新しました。

 今日は朝は早く起きて、昨夜録画した深夜アニメを見ていたが6本ほど見たところで眠たくなる。それでも「ジュウソウジャー」「ジオウ」はなんとか見て、昼食前は読書など。昼食後は午睡。何度か目は覚めたけれどまた寝て起きたのは相撲も終わったあとくらい。飲み会、墓参とイレギュラーも続いたし、疲れはあったかな。
 夜は録画した相撲をじっくりと見る。くわしくは上記「小言場所」で。いろいろと興味深く楽しい場所やった。
 鮎川哲也「黒いトランク」(光文社文庫)読了。解説によると、初刊本を底本にした文庫化。先日クロフツの「樽」を読み、解説で本書に触れられていたので読んでみたくなったのです。鮎川作品は若い頃に「ペトロフ事件」「王を探せ」などを読んだきり。久しぶりにじっくりと難解なアリバイ崩しを楽しむことができた。なによりも犯人の殺人動機が戦後間もない日本独自のもので、時代の空気というものを感じながら読めたのが収穫かも。今は完全に失われた日本の原風景がこまかく描写されているところも読みどころやないかと感じた次第。それは古臭くはなく、私たちの世代から見たらまあ歴史小説を読んでるようなものかもしれんね。つまり、それくらい昭和が遠くなり、使われる小道具も一変したということなのかもしれない。そして、それを逆に新鮮に感じてしまうほど、時代は変わったのだなあ。むろん、緻密に構築されたアリバイ崩しが読みどころであるのは言うまでもないことなんやけれどね。

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