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トレント最後の事件 [読書全般]

 朝からだるく鼻の調子も悪い。内科で処方してもろうたアレルギー性鼻炎薬をのんでいるのに、仕事中もくしゃみ鼻水鼻づまり。体を動かすのがおっくうで、仕事もいつにもましてスローペースなり。前もって午後から休みをとっていたので、昼食をとってから昼過ぎに退散。帰りの車中でも鼻がむずむずしてくしゃみを連発。帰宅するまでの時間の長かったことか。
 経験上、これは風邪ひきの鼻水やないかと思う。もともと鼻の弱い家系なんで、子どもの頃から鼻水には苦労させられてきたし、さまざまな鼻炎薬を試してきた。鼻炎薬を服用しても鼻がぐずぐずいう時は、風邪ひきの鼻水なんです。アレルギー性の鼻炎と風邪のくしゃみは別もんなんですよ。ほんまかいなと思わはるかもしれんけれど、何度も経験しているからね。
 で、帰宅してすぐに風邪薬を服用し、速攻で午睡。2~3時間くらい寝たら鼻も体もすっきり。いやあ、劇的に効いたよ、風邪薬。前もって半日休をとっておいてよかった。無理をしてたらせっかくの相撲見物が台無しになるところやったからね。
 夕刻、録画しておいた相撲中継を見る。1敗同士で対戦した逸ノ城と豪栄道戦、逸ノ城が豪栄道をがっしりとつかまえてくだす。逸ノ城は明日はやはり1敗をキープしている高安戦。やはり1敗の鶴竜は明日は大関を狙う貴景勝と。白鵬は先場所苦杯をなめた玉鷲と。平幕で1敗の碧山は松鳳山。十両では4連敗から5連勝と一気に盛り返してきた安美錦が臥牙丸と。幕下以下では見たい力士が福山くらいしか出場しないのが残念。とはいえ好取組が多く、楽しみであるなあ。わくわく。
 昨日録画したプロ野球オープン戦中継を見る。タイガースはこの後は甲子園を高校生に明け渡す。次に甲子園に帰ってくるのは公式戦。野球の方も春近し、です。
 E・C・ベントリー/大久保康雄・訳「トレント最後の事件」(創元推理文庫)読了。古典ミステリながら、私は初見。大富豪の殺人事件の真相を、新聞社に推理の記事を依頼された画家で名探偵のトレントが暴いていく。困ったことにトレントは被害者の未亡人に恋をしてしまうのですね。で、せっかく推理して真犯人を突き止めながらもその記事を未亡人に渡してしまうのであります。そしてトレントが真犯人とした人物から意外な真相が語られ……。物語中盤で探偵が真犯人をつきとめてしまいながら、そこで解決に至らず、探偵の恋がからんで物語は意外な方向に進んでいく。構成はミステリの乾いたタッチでなく、トレントの熱い思いをからめながら抒情的に描写されていく。いやあ、異色作です。タイトルと作者名は子どものころから知っていた。ジョン・バカンの「魔法のつえ」という本の解説で触れられていたのですね。バカンとは共同で出版社を経営していた仲で、バカンに勧められて「象のしわざ」(本邦未訳、らしい)というサスペンスも書いているらしい。ミステリはチェスタートンに勧められて書いた。つまり本業はミステリ作家ではないという、こういう人がたまたま書いたミステリがこうやって古典として残るというんやから、おもろいもんですねえ。古典として残っているだけあって、二転三転する展開には大いに楽しませてもらいました。

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