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知識が必要な入門書 [読書全般]

 今日は完全休養日。例によって午前中はまとめてテレビを見、午後から午睡し、夜はまとめてまたテレビ、というパターン。特記事項なし、という感じですかな。
 テレビを見る合間に昨日購入した小谷野敦「日本人のための世界史入門」をちょこちょこと読む。著者らしい、文学や映画、アニメなどの知識を混ぜながら、世界史の楽しみ方を書いたものなんやけれど、これはタイトルがよくないなあ。「世界史入門」というタイトルに惹かれて全く歴史に疎い人が買うとえらい目にあいそう。
 著者の意図はあくまで高校世界史程度の知識を持ちつつも、「史観」などに惑わされている人たちに対して「そんな見方では世界史は面白くないでしょう」というところにあると思うんやけれど、それは「入門」ではなく「応用」の域に達しているんやないかなあ。まあ著者にしてみたら「入門」のつもりかもしれんけれど。
 私は一応授業で「世界史」を教えたこともあり、そこそこの知識があるから楽しく読んでいるけれど、思い切り主観的に歴史をとらえているから、やはり山川出版の教科書程度は通読しておくべきでしょうなあ。この原稿を読んだ編集者は「入門」というタイトルをつけるのを躊躇しなかったんでしょうか。著者の意図でつけられたタイトルなのか、編集者がそういうタイトルやと売れると踏んでつけたタイトルなのか。妙なところが気になるのでありました。
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