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脱ゆとり教科書 [教育]

 今日も休暇を取り、静養。午前中、雨が降る前に駅前の書店まで行き雑誌を購入。帰宅して黙々と読む。
 新聞には新課程の教科書についてあれやこれやと書かれている。「脱ゆとり」で分厚くなった、とか領土問題や原発についての記述が増えた、とか。それについて各紙がまた社説でいろいろと取り上げるわけですね。今日はとりあえず産経新聞が例によって自分たちの主張を取り入れない教科書は変更だと「主張」している。予想通り、わかりやすい「主張」です。こう書くやろうなと思うた通りに書いてある。それもなんだかなあ。
 実際、授業をする教員は、新任ならともかくそれなりにキャリアを積んでいたら、教科書通りには教えたりはしません。教科書はあくまで材料で、それをいかに調理するかが教員の腕ですわ。
 例えば今回の改訂で「非正規雇用」についてページが多く割かれているというようなことがさもトピックみたいに書かれていたけれど、私の勤務校の「現代社会」の授業では、教科書にそんな記述がなくとも、生徒たちにはちゃんとしっかり時間を割いて教えています。防災については「基礎社会」という授業で独自の教材で教えているしねえ。
 考える時間を増やして、なんて朝日新聞は書いていたけれど、私の勤務校では10年前からそういう授業も実践している。
 つまり、教科書が変わったら即教育の質が変わるというわけではないのですよ。
 教育欄では、「考える授業」の実践例などを取材している、同じ新聞が教科書の記述で大騒ぎする。なんでやろうなあ。以外に自分とこの新聞をちゃんと読んでへんのはその新聞社の記者なのかもしれへんね。

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