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妖怪招き猫 [季節ネタ]

 今日は「ホワイトデー」であります。先月の「聖バレンタインズ・デイ」に贈りものをいただいたのに対してお返しをするという、まことに日本的な文化を体現した日ですわな。
 私は先月は妻からけっこうなチョコレートをいただいたので、それなりのものでお返しをしたいなアなんぞと思うていたんやけど、そこそこ忙しく、また遠くまでわざわざ買物に行く気力体力まるでなしというような状態やったんで、なんぞ面白いものはないかと帰宅途上にあるコンビニエンスストアに行った。価格はリーズナブルやけれど、何や知らん楽しい駄菓子を探そうと考えたのであります。
 例えば「仮面ライダーウィザード」のチョコとかさ、ふだんわざわざ買うことのないものやとおもしろがってくれるんと違うか、なんて考えたのさ。
 そやけどなあ、なかなか「これやこれや」と即決できるようなものがないわけですよ。むろん、商機を逃さんようにとこじゃれた包装の「ホワイトデー」用のお菓子も売ってたりするけど、そこで妥協してありきたりのものを買うのはなんか許されへんように思うのね。
 でもねえ、限られた時間と予算の中で「これやこれや」を選ぶというのはなかなか難しいわけですよ。
 というわけで、「ホワイトデー」用に用意されたものだけは避けて、韓国産のブラウニーの詰め合わせの箱を買うことにした。これは漫研の生徒たちもお勧めで、若い者の舌とわれわれおっちゃんおばちゃんの舌とでは味覚が多少違うやろうとは思うけれど、利害得失にとらわれん高校生たちの意見というのはけっこう大事なのですよ。
 しかし、これだけではまともすぎて面白くないなあと思うて店の外に出たら、店の前にガシャポンがずらりと並んでいる。妻が喜んでくれそうなものがあれば、くらいの軽い気持ちで見てみたら。
 ありましたよ。
 漫画「夏目友人帳」のニャンコ先生のフィギュアですわ。特にあおむけに寝転んで腹を出しているのが当たったら、これは受けるぞ。
 というわけで、百円玉をつっこんで何年かぶりにガシャリとつまみをまわした。どんなポーズのが入っているかはあえて確認せず、ブラウニーといっしょに袋に入れた。
 帰宅後、さっそく妻に贈る。最近のガシャポンのカップは爪を立てて力を入れたりせんでもすむように留め具みたいなのを外してあけるようになってるのね。知らなんだなあ。
 出てきたのは、ニャンコ先生の招き猫。普通はめでたいはずやけれど、何しろニャンコ先生というのは強力な妖怪ですからね。持っている小判には「夏目友人帳」と書いてある。もしかしたら服を招きいれたりせず、「名前を返せ」と顔の前に布をたらした妖怪かなんかが招じ入れられたらどないしよう。
 それはともかく、妻はとても喜んでくれました。さすがはニャンコ先生、強力な魔力で妻をたらしこんでくれたようです。
 あ、ブラウニーもおいしかった。あくまで本体はそちらでニャンコ先生はおまけやからね。本体で喜んでくれんとどもならん。生徒たちの舌を信じてよかったよ。

 3月17日(日)は「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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