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吉田賢アナウンサーの表現力 [大相撲]

 いやあ、今日はよく歩いた。午後から新入生の出身中学校を訪問して、生徒の情報をいただくという仕事をしたんやけれど、地元の中学校3校をまわって、それぞれの3年生の担任の先生から話を聞いた。地元の中学校やから、勤務校から歩いて行ける距離にあったりなんかするわけです。歩くだけでも普段運動しない私にはなかなかの仕事ですのに、それに加えて生徒について結構突っ込んだ話をしたりして、これは気が疲れる。へろへろになって帰宅。
 録画しておいた相撲を見る。中入り後の実況アナウンサーは吉田賢さん。私、この方の実況が大好きなのです。中入りの企画で解説の舞の海さんが妙義龍関の宿舎を訪問するというVTRを流していたんやけれど、その中で、釣り好きの妙義龍関を舞の海さんが釣り堀に連れていって、釣り比べをするということをやっていた。舞の海さんはまるで釣れん。やっと手ごたえを感じたかと思うと鱗だけ。VTRが終わると放送席の吉田アナウンサーと解説の北の富士さんは妙義龍関のことについてはほとんど触れず、舞の海さんの釣れなさぶりを楽しそうに話す。また、ディレクターもタイミングよくラジオの実況席で刈屋アナウンサーと話をしている舞の海さんを映すのね。NHKもこと相撲となるとお堅いだけではないのです。
 で、吉田アナウンサーの実況やけれど、これがもう相撲が好きでたまらんという実況。以前、若手の力士が持ち味を十分に発揮して勝った時、「よし!」と一言。あんたは師匠か。今日は四つ相撲の力士と押し相撲の力士の取組で、「こちらは相手をつかまえないと勝機はない」と解説みたいなことを言うと、その直後に四つ相撲の力士が突き落とされる。そこで一言「こうなります」。VTRを見ながら取り口を語ってるのではないのです。
 実況としてはもっと手さばきをわかりやすく追うようなものの方が正しいんやろうけれど、聞いてて楽しいのはこちら。小兵の隆の山関が動きまわって勝った相撲では「腕を手繰る。手も出る足も出る」。これがほかのアナウンサーなら「隆の山、とったりにいった、さらに足をとばした」くらいの描写になるんやろうけれど、なんというか表現が個性的なのですね。久しぶりに琴欧洲関が久々によい相撲で勝ったら「今日は強い琴欧洲」。まあ、昨日は弱かったけどね、てなもんです。仕切っている安美錦関が画面に移ると「なにを考えているかわからない安美錦」。確かに曲者でなにかあの手この手を考えていそうで、的確な表現ではあるけどね。
 というわけで、疲れた体に吉田アナウンサーの楽しい実況が癒しのように効いてきたのでありました。
 さあ、明日はゆっくり休んで疲れをとるぞう。

 3月17日(日)は「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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