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大塚康生の死 [追悼]

 今日は、閉校になった学校から不要となった椅子や保健室用のベッドなどの物品を同僚がレンタカーのトラックで取りに行った。比較的最近購入したものもあり、まだまだ使えるものばかり。というよりもお山の学校の物品よりも新しかったりする。教職員総出で荷降ろし。いやあ、普段運動をしてへんからばてばてですわ。
 帰宅後、録画した相撲中継を見る。白鵬がひざのけがで休場。また横綱不在の場所となってしもうた、貴景勝が敗れ、大関陣に勝ちっ放しはなし。照ノ富士などが勝ちっ放し。まだ序盤なんで予想はたたんけれど、徳勝龍や大栄翔みたいな存在が出てくるかもね。
 アニメーター大塚康生さんの訃報に接する。享年89。死因は心筋梗塞。大塚康生という名は、「東映まんがまつり」や「カルピス名作劇場」を見て育った私にとってはなじみ深い名前やった。特に「太陽の王子ホルスの大冒険」! まだ小学校低学年やった私でも、その映像美には魅了された。高校生くらいになり、「未来少年コナン」や「ルパン三世」の作画監督としてその名は強く心に刻みつけられた。むろん高畑勲、宮崎駿といった人たちの名とともに。
 なによりも印象深いのは「侍ジャイアンツ」。少年ジャンプ連載の原作者、井上コオの絵柄とは全く違う。それこそ「ルパン三世」が野球をやってる感じで、特にその投球フォームのアクロバティックなことといったら。長嶋にどつかれた番場が壁をぶち壊してぶっ倒れる場面とか、原作漫画も見てはいたけれど、あまりに違いすぎてて面白かった。いまは漫画原作のアニメは、基本的にはそのキャラクターデザインは原作に忠実な絵柄になっているし、そうしないとファンも納得せんやろう。でもね、昔はアニメーターの自由度の方がが高かったのですよ。「サイボーグ009」や「タイガーマスク」なんかもまるで絵柄が違うでしょう。
 私はタイガースファンで、父の教育でジャイアンツの選手が主役の野球漫画やアニメは見たりせなんだんやけれど、なぜか「侍ジャイアンツ」だけは見てたなあ。なんでやろ。
 とにかく大塚さんの描くキャラクターの動きはダイナミックで、しかも車や拳銃などのデザインはリアリティを大切にしてはった。そういう職人気質みたいなものが好きやったんやろうか。森康二さんのようなかわいらしさとはまた違う愛敬のあるキャラクターも独特やったなあ。
 今はもうほんまにキャラクターデザインを見ただけで誰が作画監督かわかるというようなことはほとんどなくなってしもうたけれど、そのアニメーターの絵を見たいという気にさせる人が、昔は多かったのですよ。そして、その中でも傑出してたのが大塚さんたち旧東映動画草創期を担った面々やった。ああいう動きのアニメ、もう作られへんのかもなあ。
 謹んで哀悼の意を表します。

 3月21日(日)は「たちよみの会」例会です。緊急事態宣言が解除されたので再開しますが、新型コロナウィルス感染症対策をした上で、多数のご参加をお待ちしています。そのため、例会は13:30〜15:00に短縮いたします。
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