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皇国史観 [読書全般]

 今日は定休日。昨夜録画した深夜アニメは少なめやったので、そのあとは映画のブルーレイを見る。生徒に見せたいと思いつつも、あまり趣味に走り過ぎてもいかんし、難しいところです。
 そのあと、パソコンに向かい、しばらく読書。
 昼食後は午睡。夜も蒸し暑く寝苦しかったけれど、昼も風があまり通らず寝苦しい。夕刻起きて社説のダウンロードや読書の続き。
 夜はBS1でナイター中継を見る。先先週、急遽放送が決まったスワローズ戦。その時点ではタイガースに勢いがあったけれど、まさか1週間でこうも形勢が変わるとはね。エース青柳は明らかに球威不足。夏場になると毎年へばる傾向にあるけれど、今年もそんな感じになってきた。打線は少しつながり、最終回には一打同点というところまで攻めた。大山と中野が一軍合流とのこと。急ぐことはないけれど、復帰近し、か。
 片山杜秀「皇国史観」(文春新書)読了。前期水戸学がなぜ天皇を将軍の上に置いたかという理由を考察するところから始まり、後期水戸学の尊王が攘夷と結びついた理由、明治政府で伊藤博文と山形有朋が天皇の扱いについて対立した理由、儒学と国学が皇国史観に与えた影響、天皇機関説事件の背後にあったもの、戦後の皇室を支えたもの、昭和と平成の2つの「玉音放送」の持つ意味、など様々な視点から「皇国史観」とは何かを問う一冊。本書を読むと、「皇国史観」は単純に「天皇陛下万歳」だけやないことがわかる。北朝の天皇をいただきながら南朝正統を解く矛盾も、本書を読むとある程度理解できる。そやからというて著者はその矛盾に対して解答をはっきりと出しているわけやない、というか出しようがないんやけれど。日本に天皇が存在する限り、「皇国史観」は存在する(ただし、多種多様に)という結論には本書を読みとおすことによって納得させられる。ウヨクとかサヨクとか関係なく、歴史的な事実を押さえて「皇国史観」とは何かを読み手に考えさせる興味深い一冊でありました。

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