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キスギショウジ氏の生活と意見 [SF]

 愛すれどTigers「森木大智先発デビュー」を更新しました。

 今日は出勤日。短縮はまだ続き、今日の授業はまたも「歴史新聞」の続き。生徒たちの質問になるべくていねいに答えたつもりやけれど、さてどうなるか。
 後は進路指導室での留守番業務やとか、育英会に送る書類の作成、水曜の授業に向けての準備など。会議も入ったりしたけれど、定時に退出。
 朝夕は涼しいけれど、日中はまだまだ暑い。とはいえ日光に当たっても汗がだらだらというようなことはあまりなくなった。歩くと汗をかくけどね。
 帰宅後はしばらく読書。夕食後も読書。タイガースの試合がないと読書が進む。
 草上仁/日下三蔵・編「キスギショウジ氏の生活と意見」(竹書房文庫)読了。もう少し早く読むつもりやったんですけどね。去年の出版なんやからね。単行本未収録作品ばかり19編。「SFアドベンチャー」と「野性時代」で発表された短編と、書きおろし1編。SFあり、ミステリあり、ファンタジーありとバラエティに富んだラインナップ。特に「野性時代」に掲載されたものはSFファン向けでないだけに、少しひねったものが多くなっている。私が特に気に入ったのは異星人の経営するカジノに潜入して麻薬をさばくボスをつかまえに行く「鉄の胃袋」、久しぶりに帰った祖父の農園で巨大昆虫と戦闘を繰り広げる「われらの農場を守れ」、花に新聞蝶が寄ってくるファンタスティックな小品の「お父さんの新聞」など。人間の欲望の醜さをえぐる、思わずぞくりとくるようなものもあれば、皮肉たっぷりでくすりと笑ってしまうものもありと、安定した質の高さで一気に読ませてくれました。往復の車中で読んでいたら、あっという間に降車駅に来てしまうのですからね。
 絶版になっている過去の短編集もぜひ復刊してもらいたいものです。これだけ面白い作品を多数発表しているのに、過小評価されているとしか思えんのです。これだけのベテランがこれまでSF大賞にかすりもしてへんというのはどういうことですか、と思うのですね。

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