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外国人差別の現場 [読書全般]

 今日は出勤日。非常に蒸し暑い一日。
 短縮授業は今日まで。今日は午前中の授業は1コマだけやったけれど、午後に追試。そしてその採点など。出席停止の生徒向けに追試の再試験のプランも練らんならん。新型コロナウィルス感染症はこんなところでも迷惑をかけてくれる。
 明日の教材研究などをしてから、定時に退出。妻は日帰り帰省で不在。追っかけ再生でプロ野球のナイター中継を見る。今日の放送はBS1。地上波ではABCとサンテレビ・KBS京都のリレー中継もしていたけれど、放送開始時間が6時を少し回っていたので、試合開始から中継してくれるBS1の方を予約しておいたのです。試合はシーソーゲームの末、1点差でなんとかタイガースの勝利。各地でAクラスのチームがBクラスのチームを突き放す展開になっている。明日も勝って3タテを食らわせたいところやけれど、天気予報は雨。明日も試合が無事行われますように。
 安田浩一・安田菜津紀「外国人差別の現場」(朝日新書)読了。ヘイトスピーチなど差別問題に取り組むルポライターの安田浩一さんが「実習生」という名目で来日し搾取される外国人労働者について書き、入管でひどい待遇を受けている外国人たちを支援する活動をNPO法人で行い、その実態を発信するフォトジャーナリストの安田菜津紀さんがスリランカ人のウィシュマさんが虐待死にあった事件について、スリランカにまで行ってウィシュマさんの家族を取材した記録を書く。そして、お二人がヘイトスピーチやヘイトクライムだけでなく、政治家にもある差別意識などについて語りつくす。
 読み進めるほどに、辛くてページをめくる手が止まる。ヘイトスピーチとは弱者に対する一方的な罵倒のことであるのに、曲解して権力者に対する批判までヘイトスピーチとしてしまう維新の会の政治家たちの言説などを読むと、このような破廉恥な破落戸たちの進めるカジノ事業がどのようなものになるか容易に想像がつく。京都のウトロ地区への放火事件にも言及があったが、ちょうど昨日のニュースで4年の懲役という判決が出たところで、ヘイトクライムに対する司法の判断がちゃんとしていることに安堵したりしている。
 私にできることなどこれっぽっちもないけれど、こうやってここで本書を紹介することで少しでも力になれたらと思うた次第。多くの方たちが本書を手に取ってくれることを願っております。

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