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切れ味のない「ナンバー」 [読書全般]

 久しぶりに、ほんまに久しぶりに「スポーツグラフィック ナンバー」誌を購入。タイガースの特集をしているので、ついつい手がのびたのであります。
 うーむ。昔の「ナンバー」とはかなり切れ味が違うなあ。かつては例えばベースボールマガジン社が出している専門誌とは違う独自の視点で切り込まれていたのが、今日読んだ特集では「週刊ベースボール」とほとんどかわらん。
 吉田、掛布、岡田鼎談にしても、藤浪へのインタビュー記事にしても、なんかありきたり。
 そういえば、なんで「ナンバー」を読まんようになったかというと、新聞広告を見ても魅力的な特集がないからやった。野球を取り扱うにしても、なんか総花的で軸がぼやけたような見出しがならんでいて食指がのびなんだんやね。
 雑誌も長く続くと、カラーが変わっていくのは仕方ないけれど、個性的で思わず手がのびてしまうような特集を毎号のように組んでいた時代を知っているだけに、ちょっとさみしい思いをしたのでした。

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