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図書カードいらんわ [日常生活]

 今日は新3年生と新2年生を対象に、教科書販売。総理大臣の突然の全国一律休校要請のために、まだ新しい教科書は生徒たちの手に届いてなんだのです。休校が長引いても新しい教科書がないんで、予習となるような課題を出そうにも出されへん。今後もすぐに通常営業はでけへんやろう。というわけで、遅まきながら教科書だけでも販売してしまおう、というわけ。そこで以前にも書いた文科省のマスクもいっしょに配ろうというのと、生徒たちの「三密」を防ぐためとで保健室総動員で教科書受け付けの横に座る。ただ、文科省マスクは教科書販売がかなり進んでからやっと到着したので、今日の配布はなしに。
 一度に生徒を集めてはいかんというので、時間を区切って五月雨的に生徒がくるようにし、私は開始当初から1時間半ほど受付に座り、アルコール消毒の指導などをする。
 大阪府では小中高の生徒全員に図書カードを配布して、休校期間中も読書をしたりしてなんとか自宅にいる間も充実した時間を過ごせるように、なんて企画をたてた。その図書カードはぎりぎり到着したんで、受付で配布。最近の図書カードはオンライン書店でも使用できるようにとQRコードを読み取り、電子マネーのようにして使うようになっているのですね。スマホのない生徒はどうしたらええんやろ。
 で、受付でその図書カードNEXTなるものを配布していたら、たいていの生徒は喜んで受け取っていた。書店専用とはいえ、金券ですものね。高校生にとっては2000円の臨時収入は嬉しいに違いない。
 ところが、ある生徒一人だけ「図書カード? いらんわ」としれっと言うのです。まあ読書は一切いたしませんというような子なんやけれど、直截すぎるなあ。思わず「それやったら先生にくれや、もったいない」と言うてしまう。そしたら「ええよ、先生にあげる」と、図書カードの入った封筒を私に手渡そうとするやないですか。「あかんあかん、先生がもろうたらあかん。とりあえず受け取り。で、家族でも友だちでもええから後であげなさい」と無理やり押し付けたけれど、いやあ、びっくりしたなあ。去年受け持って知ってる生徒で、それくらいのことは言う子やとはわかっていても、ここまでストレートに返されたらどうフォローしてええかわからんわい。
 久々の学校で、生徒たちの表情も明るく元気そうにしていたので一安心。早いところ、毎日この表情が見られるようになったらええのになあ。

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