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平成怪奇小説傑作集3 [読書全般]

 今朝は「放課後さいころ倶楽部」「旗揚! けものみち」「慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~」を見てから出勤。どれもわりと気楽に見られるアニメなので、それほど疲れません。
 ただ、お山の学校は自宅よりも2度ほど気温が低いせいか寒く、風邪ひきはなかなかようならん。のどが痛いので、トローチやらのど飴やらをなめなめお仕事。特に授業のあとはのどを酷使しているのでトローチは必需品です。おかげでのどの痛みはいくぶんましになった。午後は研修資料の印刷など。明日は授業はないけれども、まだまだ印刷などに追われそう。定時に退散。今日は電車の中は平穏でした。よかったよかった。
 帰宅して、妻と「ねこねこ日本史」、などを見たりして過ごす。今日の夕方録画したNHK「上方落語の会」の、桂米團治「掛取り」も見たな。しゃれで掛取りを追い返すところは、クラシックの作曲家や音楽用語、歌舞伎調にしゃべりながら落語家の名前を織りこむという米團治さんらしい趣向で楽しめた。久しぶりに生で聞きたいなあ。
 東雅夫・編「平成怪奇小説傑作集3」(創元推理文庫)読了。平成の最後の10年間に発表されたものがおさめられている。これでこのアンソロジーのシリーズは完結。3巻目になって、ようやく平成という時代の様相がはっきりしてきた。2度の震災が怪奇小説を変えたというてええかもしれん。本巻ではとにかく死者の霊が扱われたものが多く、それも怪奇小説というよりも哀愁漂うものがほとんど。大規模な自然災害の恐怖の前には、フィクションでは何を書いても恐怖につながらんのやろう。終盤になってようやくあやかしの現れる小説が続くけれど、それらもぞっとするよりもなにかしら寂しさを感じさせるものがほとんど。これは編者の好みというものやないと思う。震災、豪雨などの天災や、同調圧力、ネット被害などの人災は、ホラー小説の質まで変えてしまったんやないやろうか。同時代に書かれたものだけに、そのあたりはよく理解できるんですよね。さて、新時代のホラーはどのように変わっていくんやろう。

 12月15日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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