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はじめての三国志 [読書全般]

 朝は昨夜録画したアニメを見たりしながら朝食。次々と最終回、なのに話は終わってへん。で、「第二シーズン制作決定!」となる。まあ間を置いてちゃんとしたものを作ってくれたらそれでええわけですけれど、結局配信とかで視聴された回数が少なかったら打ち切られてたんやろうなあと、ちょっと複雑な気持ちになる。
 アニメを見終えてから、年賀状の宛名書き。昼食前までに一気に書いてしまう。去年の年賀状を見ながら書いているので、長らくご無沙汰している方への添え書きは1年越しの文通みたいになるのです。
 疲れて少し居眠り。起きて着替えて、近くの郵便局のポストに投函。本局なんで、これでおそらくはほとんど元日に間に合うことでしょう。帰宅してからしっかり午睡。夕刻起きてきて読書。年賀状を出せたのでほっとしているかな。夜は夕食後、本を読んでしまい、それからパソコンに向かう。午前は年賀状、午後は休養とはっきり分かれた年の瀬であります。
 渡邉義浩「はじめての三国志 時代の変革者・曹操から読みとく」(ちくまプリマー新書)読了。曹操の陵墓から発掘された出土品が全国巡回で展示されているのに合わせての出版やそうやけれど、内容は急ごしらえのものやない。これから三国志を読もうという中高生向きに曹操がいかに革新的なリーダーやったかを、史書「三国志」の記述をもとに、時代を追いながら解説していく。これははじめて三国志を読もうとする人よりも、「三国志演義」で刷りこまれた悪役曹操のイメージを払拭させるために書かれたものという感じやね。おそらく「三国志演義」をもとにしたものを読む前に本書を読んだら、その印象の違いに驚くに違いない。そやから書名も「初めての三国志」なんて入門書みたいなタイトルではなく、「曹操 時代の変革者」とした方がよかったんやないかな。もっとも、若い人に手に取ってもらうためにはそんなタイトルではあかんという判断があってのことやろうけれど。曹操の理想は曹丕には受け継がれず、魏を滅ぼした晋は漢の時代に政体を逆戻りさせ、結局隋唐の時代まで、曹操の考えていた政体は実現しなかったということになると著者は書くけれど、それならば曹操は時代の変革者やなく先駆者と言うべきなんやないかと思う。そんなことはともかく、まずは小説版三国志をちゃんと読んでから(漫画でもよし)本書を読んだ方が、深く面白く読めると思うた次第。

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